メドウサイド・ブレンディング社
ハートブラザーズの創業者ドナルド・ハートが、息子のアンドリューと共に2009年グラスゴーで立ち上げた新しいボトラーです。アンドリュー氏はスプリングバンク蒸留所での勤務経験を経て、父とともにメドウサイド・ブレンディング社を立ち上げました。
ドナルド・ハート氏は、兄のアリステアと共に1964年に創業したハート・ブラザーズ社時代を含め、ウイスキー産業で60年を越える経験をもち、また、スコットランドの名前を高らしめた者に与えられる"a Keeper of the Quaich ”キーパー・オブ・ザ・クエイク"の称号を 1998年に授与されています。
同社オリジナルブランド「ザ・モルトマン」「ザ・グレーンマン」によってシングルモルト、シングルグレーンウイスキーを瓶詰、発売し、商標を受け継いだブレンデッド・ウイスキー「エクスキャリバー」や、ウォッカ等も手がけています。
会社草創期のため、価格が安価に設定されており、ウイスキー愛飲家にとっては、高品質の優れたウイスキーがお買い得価格を手に入れることができる、ボトラーの一つです。
LEDAIG レチェグ19年 1997 48.4%
甘みが充実した、いやに感じられるところが全くない、素晴らしい出来映え (Whiskybase 高評価85.4点/100)
香りは、ピートの煤、わずかにバター、背景に柑橘、リンゴ、バニラ、刈ったばかりの芝生。
味わいは、はっきりと感じられるピート、わずかにリキュールのような濃くと甘み、柑橘とリンゴ、フルーツの味が味わいにバランスをもたらせている。わずかにレモングラスとカルダモン
後口は、永く、ピートのスモーキーさが支配的。わずかにドライ、カスクストレングスの割にはアルコール度数が低いが、しっかりとしている。
蒸溜年:1997年9月
ボトリング年:2016年10月
カスク:リフィル・バーボン・ホッグスヘッド 800116
瓶詰本数302本
TOBERMORY DISTILLERY トバーモリ蒸留所 所在地
トバーモリーの意味は「メアリーの井戸」
取水源は、ミニッシュ湖と周辺の湖から流れでるレチェグ川の支流のGearr Abhainn ギアー川
麦芽は外注で、フェノール値は、トバーモリー用 2ppm / レチェグ用 35ppm
糖化槽(マッシュタン)は鋳鉄製で蓋は銅製。
発酵槽(ウォッシュバック)は木桶4槽。容量は25,000ℓ。
蒸留器は4器。サイズは標準的なサイズで、初留器が20,000ℓ、再留器が18,000ℓ。
型はボール(バルジ)型で、底部とネックの間に風船のような膨らみを持つ。
熟成庫は、限定特別品のための熟成庫を持つが、その他の熟成はディーンストン蒸留所の熟成庫で行っている。
1798年 地元の昆布商人John Sinclairが創業
1823年 税務署から蒸留免許を取得(酒税法改正の年で、グレンリベット蒸留所より1年早い)
1890年 John Hopkins & Co. が買収
1916年 Distillers Company Ltd.がジョン・ホプキンス社を買収
1930年 - 1972年 閉鎖
1972年 - 1975年 操業
1975年 - 1978年 閉鎖
1978年 - 1981年 操業
1982年 閉鎖
1992年 閉鎖中のトバーモリー蒸留所の操業再開および税金対策のために資金調達会社 The Spirit of 1992 PLC が立ち上げられた。
1993年 10年ぶりに操業再開。その際に蒸留した原酒のうち、150,000 litres を資金調達会社が保有し、その他の原酒と蒸留所は Burn Stewart社に£800,000で売却された。
1998年 操業再開から5年が経過し、調達会社の保有していた原酒の大部分がブレンダーに売却され、20樽のHogshead樽原酒 を残し、888本が瓶詰め販売された (Shareholders of Spirit 1992 ISLE OF MULL)。
2002年 CL Financial 社(トリニダード・トバゴ)がBurn Stewart社を買収
2003年 CL Financial 社が、Bunnahabhain Distillery と Black Bottle ブランドを買収
2013年 現オーナーDistell 社(南アフリカ)がBurn Stewart社を買収