Caermoryとは、架空の名前。
ウェールズ語の「要塞」という意味の言葉と、Tobermoryの後ろの部分をくっ付けた造語。
【テイスティングメモ】
非常に綺麗で、雑味がなく、長期熟成による味の厚みがあり、同時に、華麗な新鮮味も兼ね備えている。
色は、透明な淡い金色。
香りは、フルーティで木の香り。柑橘、レモン、ゼラニウムの花、ミント。青りんご。クリーム、バニラ香、ミルクチョコレート。麦芽、ふすま(ぬか)、作り立ての縄。
味わいは、口触りがしっかりして粘性がある。焼いたフルーツのフルーティさ。わずかにナッツ。甘く、滑らかで、口に優しく、香辛料、クローブの味。
後口は、爽やかで、雑味がない、わずかに甘く、後の方で、草の感じが口に広がり、ちょうどよい長さ。水を一滴加えるともっとフルーツ香、フルーツの焼き菓子、桃、オレンジ、革の香りが開く。
TOBERMORY DISTILLERY トバーモリ蒸留所 所在地
トバーモリーの意味は「メアリーの井戸」
取水源は、ミニッシュ湖と周辺の湖から流れでるレチェグ川の支流のGearr Abhainn ギアー川
麦芽は外注で、フェノール値は、トバーモリー用 2ppm / レチェグ用 35ppm
糖化槽(マッシュタン)は鋳鉄製、蓋は銅製
発酵槽(ウォッシュバック)は木桶4槽。容量は25,000ℓ。
蒸留器は4器。サイズは標準的なサイズで、初留器が20,000ℓ、再留器が18,000ℓ
型はボール(バルジ)型で、底部とネックの間に風船のような膨らみを持つ。
熟成庫は、限定特別品のための熟成庫を持つが、その他の熟成はディーンストン蒸留所の熟成庫で行っている。
1798年 地元の昆布商人John Sinclairが創業
1823年 税務署から蒸留免許を取得(酒税法改正の年で、グレンリベット蒸留所より1年早い。
1890年 John Hopkins & Co. が買収
1916年 Distillers Company Ltd.がジョン・ホプキンス社を買収
1930年 - 1972年 閉鎖
1972年 - 1975年 操業
1975年 - 1978年 閉鎖
1978年 - 1981年 操業
1982年 閉鎖
1992年 閉鎖中のトバーモリー蒸留所の操業再開および税金対策のために資金調達会社 The Spirit of 1992 PLC が設立
1993年 10年ぶりに操業再開。その際に蒸留した原酒のうち、150,000 litres を資金調達会社が保有し、その他の原酒と蒸留所を Burn Stewart社に£800,000で売却
1998年 調達会社の保有原酒の大部分をブレンダーに売却。20樽のHogshead樽原酒を残し、888本が瓶詰め販売された(ボトル名は、”Shareholders of Spirit 1992 ISLE OF MULL”)
2002年 CL Financial 社(トリニダード・トバゴ)がBurn Stewart社を買収
2003年 CL Financial 社が、Bunnahabhain Distillery と Black Bottle ブランドを買収
2013年 現オーナーDistell 社(南アフリカ)がBurn Stewart社を買収