Strathmill 15年 The Manager's Dram 1988-2003
The Manager's Dram マネージャーズ・ドラム (蒸留所所長の選んだ最高の1樽)
United Distillers (現Diageo)の各蒸留所の所長が自ら監督する蒸留所の最も優れた樽を1樽選んで瓶詰めしたもの。
各蒸留所の最も優れたボトルを集めて、その中からSherry Cask部門とRefill Cask部門の2部門で、さらに最も優れたボトルを1本ずつ選ぶという、ユナイテッド・ディスティラーズ社内の企画のための瓶詰品。非売品。大変貴重なボトルです。
企画は毎年ではなく、80年代末から、折々に行われてきました。現在のDiageoディアジオ社もこの企画を継続しています。
非売品ですが、取引先等にも配られるため、稀に市場に出てきます。
★ ストラスミル蒸留所の個性
どこかにカカオ系の香ばしい甘さと、柑橘系の乾いたニュアンスが入り混じった味わいにあります。
特に、マダガスカル地域のカカオに非常に似通った個性があり、メリハリの効いた、鮮やかな要素を持っています。
そして、この「マネージャーズドラム」のものは特別で、太い余韻のパワーと、豊かなコクが入り混じった完成度の高さ、
構造力の大きさは凄まじいものがあります。
★ マスターオブモルトによるテイスティングノート
香り: 刈ったばかりの大麦と麦わら, カシューナッツ、緑リンゴ、グレープフルーツ
味わい: 香りと同様に非常に新鮮、グレープフルーツやレモンのような味わいが素晴らしい、香りと同様の麦の茎のほのかな香りを伴う味わいが新鮮ですっきりしている。バニラの甘さがある。
後味: すっきりしていて、後を引く感じはない
総評: 軽やかな味わいに満ちた、新鮮で、活き活きとしたウイスキー
Strathmill ストラスミル蒸留所 所在地
近隣蒸留所は、ストラスアイラ、グレンキース
1823年 トウモロコシ製粉場として操業開始
1891年 製粉場を蒸留所に転用 蒸留所名は Glenisla-Glenlivet グレンアイラ-グレンリベット蒸留所
1895年 Knockando ノッカンドー蒸留所 と Glen Spey グレンスペイ蒸留所のオーナーで、ジン製造会社の W. & A. Gilbey 社が買収し、Strathmill ストラスミル蒸留所に名称変更
1962年 オーナー会社の W.& A. Gilbey 社 と United Wine Traders 社 ( Justerini & Brooks のオーナー会社 ) が合併し、International Distillers & Vintners を設立
1968年 蒸留器を2器増設し、合計4器に。2器の再溜器のラインアームに Purifier 精留器を設置
1972年 International Disitllers & Vintners が ビール製造会社 Watney Mann に買収される。
Watney Mann 社とGrand Metropolitan Hotels 社が合併、蒸留所の運営は、子会社の Justerini & Brooks 社に委任
2001年 オフィシャルボトル「花と動物12年」発売、翌2012年終売
* 蒸留所敷地内に、熟成庫7棟を持つ。5棟がDunage ダンネージ式 ( 地面から最高で3段まで積み上げる ) で、2棟がラック式 (4段以上積み上げる)
* 製造したニュースピリッツは、Auchroisk オスルージスク蒸留所へ運ばれて、熟成される。一部のみが、ストラスミル蒸留所敷地内の7棟の熟成庫で熟成される。