ABERLOUR HAND FILLDE at the DISTILLERY
シェリー樽熟成 16年
瓶詰: 2017年6月9日
熟成年数: 16年
Cask Type: Sherry
製造番号 Batch Number: A16
56.2% ABV / 70cl
Bottle Number: 1621
ABERLOUR アベラワー (「ラワー川の落合」)
所在地: アベラワー, バンフシャー(スペイサイド中央)
スペイサイド一の標高840mの秀峰ベンリネス山を源とするラワー川沿い
近隣蒸留所: マッカラン、インペリアル、クレイゲラヒ
蒸留所はスペイサイドのほぼ中央、秀峰ベンリネス山(840メートル)の湧水を源とするラワー川に洽って建てられている。
厳選したシェリー樽とバーボン樽の2種類の樽を使って熟成する“ダブルカスクマチュレーション”が特長。
シェリー樽とバーボン樽それぞれで熟成したウイスキーをバランスよく合わせることによって、完璧なバランスを生み出しています。
ラムレーズンやバ二ラエッセンスのような芳醇な香りかおり、飲みやすくバランスがとれていて、正統的なスペイサイド・モルトを感じさせるウィスキー。ニート (水を加えない) のほうがアベラワーの味をよりよく楽しむことができる。
創業年は、4つの説があります。
①1879年:現在地に蒸留所が建設された。
②1828年:アベラワーの古いボトルに記載がある。
③1845年:アベラワーの古いボトルに記載がある。
④1826年:②~④の蒸留所は現在地より1.5km離れた場所にあったと言われている。
創業者:
①1879年の創業者ジェイムス・フレミング * Dailuaineダリューイン蒸留所のオーナー
②~④1826年(1828年,1845年)の創業者ジェイムス・ゴードンとピーター・ウィアー
仕込水: ベンリネス山の山腹の泉
蒸留器: 初溜2再溜2 ストレート・ヘッド型
製造能力: 350万リットル/年
所有者: ペルノリカール社(1974)> キャンベル&サンズ(1945)… >
現状: 稼働中
見学: 見学ツアーあり
ブレンド銘柄: House of Lords, King’s Ransom, White Heather
以前からフランスでは根強い人気を持っていたが、近年では、世界的にも売り上げが好調。このボトルが販売されていた頃の1989年から、その後、6年間に22位から6位へと人気が急上昇した。
国際ワイン&スピリッツ大会で、金賞を2度受賞(1986年・1990年) したのはアベラワーが初めて。
アベラワー創業者とされているジェームズ・ゴードンとピーター・ウィアーの2人によって蒸留所が建てられたのは1826年(あるいは1828年)だが、それ以前からこの地で密造酒がつくられてきた。
密造者たちが利用したのは、聖ダンスタンの井戸水で、この水は聖ダンスタン(960年にカンタベリー大司教)がハイランドのケルト民族のピクト族を洗礼する際に使用したもの。 現在はベンリネスの山腹にある泉から引いている。
アベラワーがユニークな点は、原料にスコットランド産の大麦だけを使用し、また樽の栓をコルクにしていること (通常は木製)。これのほうが不純物が早く蒸発してよいのだと言う。
かつては、前述の聖ダンスタンの井戸水を仕込用に使っていたが、不思議なことに、1986年に国際ワイン&スピリッツ大会で金賞を受賞した際、それまで涸れていたこの聖ダンスタンの井戸から、一時的に水が湧き出たと言われている。
蒸留所の現在の建物は、1879年の火最後に再建されたもので、ヴィクトリア朝の美しい建物。その後1945年に拡張されたが、1974年にフランスのペルノ・リカール社に買収され、その際に、近代的設備が付け加えられた。
1992年に亡くなった所長のイアン・ミッチェル氏は、その父も祖父もアベラワー蒸留所の職人であった。彼自身、蒸留所の敷地内で生まれ、親子3代にわたってウィスキーづくりにその情熱を燃やした。
1826年 James Gordon と Peter Weir が創業
1879年 蒸留所火災 James Flammingが元の蒸留所からスペイ川に1.5kmほど近い場所に再建
1892年 Robert Thorne & Sons が買収
1898年 蒸留所火災 再建
1921年 W.H. Holt & Sonsが買収
1945年 S. Campbell & Sons が買収
1973年 Dewar's のブレンド用として需要が高まり、蒸留器を2器から4器に増設
1974年 フランスのペルノリカール社がアベラワー蒸留所とCampbell Distillersを買収
2000年 a'bunadhを発売開始
2001年 ペルノリカールがシーバスブラザーズを買収。観光案内所を新設