TEANINICH ティアニニック17年
原産国: スコットランド
地域: ハイランド
ブランド: Lady of the Glen
銘柄: ティーニニック蒸留所
メーカー:Hannah Whisky Merchants
ビンテージ:2004年1月26日
瓶詰:2021年8月23日
年数: 17年
瓶詰数: 295本
カスク:Hogshead with Ex-Tawny Port barrique finish
*Tawny Portは、「ポルトガルの宝石」と呼ばれるポートワインの1種で黒ブドウが原料です。
ポートワインは、まだ発酵段階にあって糖分が残っている状態のワインに、アルコール度数77度のグレープ・スピリッツを加え酵母の働きを止めることで、酵母による糖分の分解が止まって、独特の甘みとコクをもったワインです。
ルビーポートは空気との接触を避けるためにステンレスタンクで熟成し、トゥニーポートは、樽熟成によって酸化熟成が進み、エレガントなテイストとなり、茶色がかった色になります。スパイスとドライフルーツのアクセントがあります。
多くは3年の熟成を経て瓶詰めされますが、10年、20年、30年、40年と熟成期間が長いランクの高い物もあります。
*バリックはボルドーなどでワイン熟成に使われる300ℓまでの小樽で、ボルドーでは225ℓ
アルコール度数(%): 56.3
容量 (ml/g): 700
★ Lady of the Glen レディ オブ ザ グレン
レディ オブ ザ グレンは元銀行員であったグレゴール・ハンナがスコットランドのファイフに2012年に設立した新進気鋭のインディペンデントボトラー「ハンナ ウイスキー マーチャンツ」のブランドです。
このブランド名はグレゴールが好きなスコットランドの物語「ザ グリーン レディ」に登場するヒロインのキャラクターに由来します。
ボトル1本1本に手書きでボトル番号が入っていますので、お届けするボトルの番号は写真のものとは異なりますのでご留意下さい。
◆ Hannah Whisky Merchants ハンナ・ウイスキー・マーチャント
ボトリングの基本方針として、閉鎖蒸留所のもの、非常に珍しい樽で少量だけ熟成されたものに限定しています。
販売しているボトルは、The Lady of the Glen の名称で販売しており、ウイスキーの色合いがよく分かるように、クリアーグラスにシルクプリント・ラベルで瓶詰しています。
瓶詰は、シングル・カスク、カスク・ストレングス、冷却フィルター使用せず。
このボトルは日本のwhisk-eの輸入品です。
Teaninich ティアニニック蒸留所 所在地
近隣蒸留所 Invergordon, Dalmore, Balblair, Glenmorangie
◆オフィシャルボトル
1991年 蒸留所再開を記念して12年発売
1992年 現行「花と動物10年」を初発売レアーモルトから1972,1973を発売。
2001年 非売品として The Manager's Dram17年リリース。
2017年 蒸留所創業200年記念の年にマネージャーズドラムと同じ17年を5,352本限定発売。
スコットランドで、ハンマーミルとマッシュフィルターを装備している2つの蒸留所のうちの一つ。もう一つはInchDairnie。
マッシュタンは、①糖化の過程と、②糖化後のwort(糖化液)とdraff(麦芽の搾り粕) を分離する過程との2つの過程を1つの槽で行うが、
ティアニニックでは①と②の過程を、別々に行う。①をタンクで行い、②をマッシュフィルターを使って行う。
ハンマーミルを使い、麦芽は細かく粉砕されるため、通常のマッシュタンで造られる糖化液よりも、効率よく多くの量の糖化液が造られる。
それによって、スコットランドの人にとっては、異国の香りである日本の緑茶や、桜の香りを産み出すことが出来る。
銅の太い蒸留器によって、オイリーな酒質になるが、ティアニニックの特長である酸味を損なうことなく、巧みに蒸留されている。
1817年 Captain Hugh Monroeが自分の土地に蒸留所を建設
1831年 弟の John Monroeに蒸留所を売却
1850年 Robert Pattision に蒸留所を賃貸
1869年 John Ross が蒸留所を買収
1895年 エルギンのブレンドウイスキー製造会社 Munroe & Cameron 社に蒸留所を賃貸(3年後に売却)
1904年 Robert Innes Cameron が単独の所有者となる。
1933年 前年のRobert Innes Cameronの逝去にともない、遺産管理会社が蒸留所をDistillers Company Ltdに売却
1970年 第2蒸留所として Teaninich A-side を建設。蒸留器6器。
1975年 ダークグレーン工場を建設(グレインの滓を家畜の飼料にする工場)
1984年 オリジナル蒸留所 Teaninich B-side 閉鎖。
1992年 花と動物コレクションの一員としてオフィシャルボトル10年を発売開始
2000年 マッシュフィルターを Teaninich A-sideに装備
2013年 4月ディアジオ社は同社の中心的な蒸留所としてティアニニック蒸留所を位置付け、16基の蒸留器を備えた大規模な蒸留所を隣接地に増設することを発表。
2014年 6器の蒸留器を増設、8槽の糖化槽を増設