グレンファークラス実験製造“マデイラカスク”1997-2021 日本限定 珍品
珍品
Glenfarclas グレンファークラスの実験製造品
1997-2021
700ml 50.7%
マディラカスク熟成23年 *グレンファークラスが実験として製造したもの。
使われたマディラカスクの詳細は、非公開となっています。
2021年8月日本発売。
653本瓶詰。
マデイラ(Madeira)は、ポルトガルの首都リスボンから約850kmにある(モロッコ沖 約640km)大西洋上に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワインです。ブランデー添加により酒精強化した後、エストゥファと呼ばれる加熱処理で熟成され独特のフレーヴァーを醸し出します。
マデイラワインは栽培されるブドウ品種により味わいのタイプが異なります。
セルシアル(Sercial):辛口タイプ
ヴェルデーリョ(Verdelho):中辛口タイプ
ボアル(Boal):中甘口タイプ
マルヴァジア(Malvasia=Malmsey):甘口タイプ
ティンタ・ネグラ・モーレ(Tinta Negra Mole):他品種ブレンド用に使用される黒ブドウ品種。辛口~甘口まで幅広い味わいに造られます。
Glenfarclas グレンファークラス蒸留所 所在地
グレンファークラスとはゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」。
スペイサイドに聳え立つベンリネス山の麓にある蒸留所は、長い年月をかけて浄化された雪解け水が滾々と湧き出る恵まれた立地にあります。
麦芽のピートによる燻蒸はライトピーテッドで、フェノール値は1~3ppm
発酵槽は、木製の蓋の付いたステンレス製
蒸留は、ガス直火式(多くの蒸留所が水蒸気間接加熱式を採用している中、伝統的な製法を堅持)
蒸留器は、バルジ(ボール)型
熟成庫は、地面から3段に積み上げる伝統的なダンネージ式で5万2千樽を貯蔵
1836年 ロバート・ヘイが自らの農場で蒸留所の営業をする免許を税務署から取得(1823年の酒税法改正から13年後)
1865年 ヘイ氏が逝去後、Grant家が蒸留所を買収
1895年 Grant家とPattisonによる共同経営会社 the Grants and Pattison, Elder & Co.が、Glenfarclas-Glenlivet Distillery Co.を設立し、グレンファークラス蒸留所を運営
1898年 Pattisonが破産し、Grant家が単独オーナーになる。
1960年 蒸留器を2器増設し、4器に
1968年 後に"Glenfarclas105"と名称変更する、カスクストレングスのシングルモルトを業界で初めて発売
1972年 フロアーモルティング製麦法を取り止め
1973年 蒸留所に観光案内所を設置
1976年 蒸留器を2器増設し、6器に
2007年 Family Casks Selection 発売開始
★ 1980年代の景気低迷期に、多くの蒸留所が閉鎖、生産縮小の中、ひとり増産を継続
増産することができた原動力は、イアンマックロード社との契約。当時、イアンマックロード社は国内外のスーパー、ホテル、小売店、軍隊、各種団体のプライベイト・ブランドを企画販売しており、グレンファークラスとの契約上、グレンファークラスの名前を伏せて、それらの団体のプライベイト・ブランドにグレンファークラスのシングルモルトを瓶詰販売していました。例えば、当時、日本では東京の京晴がイアン・マックロード社を介してプライベイト・ブランド(グレン・アーマーという名称)を販売していました。グレンファークラスは、イアン・マックロード社が持つ世界的に広く多様な各種の団体への販路をとおして、自社の製品を安定的に販売することができたため、80年代の景気低迷期に増産を継続できました。また、イアン・マックロード社も80年代のグレンファークラスとの特別の関係が現在のイアン・マックロード社の基礎になっています。グレンゴイン蒸留所、タムデュ蒸留所を買収し、グレンファークラスと同様にシェリー樽熟成に重点を置いたシングルモルトを販売しています。また、80年代当時から続く、グレンファークラス(グラント家)とイアン・マックロード社との特別の関係は現在も続いており、イアン・マックロード社は世界各国のスーパー、ホテル、小売店をはじめ、様々な団体にプライベイト・ブランド用にグレンファークラスのシングルモルトを名前を伏せて販売しています。