Black Bull Special Reserve No 2
ダンカンテイラー社の The Special Reserve は、同社のオーナーであるシャンド家の実験的なボトルです。
熟成年数10年から46年の原酒をスコットランド全土の蒸留所から選んでいます。
それらをブレンドしてこの Black Bull Special Reserve No 2 が発売されました。
モルト原酒は、Aberlour, Auchroisk, Bladnoch, Benrinnes, Bowmore, Bunnahabhain, Caol Ila, Cragganmore, Glen Grant, Glen Moray, Glentauchers, Imperial (消滅), Linkwood
グレーンウイスキーは、Cameronbridge と Invergordon
モルトウイスキー含有率75%、グレーンウイスキー25%。
業界標準よりかなりモルト含有率が高いです。シャンド氏は、よくこのことを質問されるそうで、その答えは「そうですねえ、だれもやったことがないから、やってみたら良いんじゃないですか」とのこと。
わずか871本のみの発売です。
輸入元は完売。
英国国内小売店も1年以上前に完売。本国以外の小売店にわずかに残っているだけです。
テイスティング・ノート
Nose: Rounded toffee, ginger, vanilla and toasted pine nuts. More aromatic notes are teasing.
Palate: Caramel with hints of dried apple and juicy apricot. Hazelnut spread. Pepper.
Finish: Full, with great depth, cocoa, orange oil.
Overall: Another excellent Black Bull blend.
Black Bull ブラック・ブル (黒雄牛)
1864年 発売 George Willsherは、自らの確信に基づいて、モルト混合率50%、グレーン配合率50%、しかもグレーンはシングル・グレーン・ウイスキーを使用し、しかも、アルコール度数50%にするのが、妥協のない最高のウイスキーの規格であるという自らの確信に基づいて、当時の常識から外れたこのボトルを世に出しました。
1897年 ヨーロッパ市場に突撃
1933年 禁酒法が廃止となり米国で商標登録
1974年 米国だけで8万ケースの売り上げ
2001年 The Shand Family が Duncan Taylor社を買収、Black Bullの商標もShand家の所有となる。
2009年 Euan Shand(前グレンドロナック蒸留所の従業員)が商標登録し直し、Black Bullを復活させ、30年を発売。 「大手に属さない自由な発想、妥協のない発想」という、Black Bullを世に出したGeorge Willsherの精神を受け継ぐことを表明。
2010年 12年と40年を発売
2011年 Special Reserveを発売
2012年 自動車レースチーム Barwell Motor Sportsの後援企業となる。
2013年 Kyloe と 限定品 Racer's Reserve 21年を発売
2014年 21年 と Special Reserve NO. 2を発売
現行品のキーモルトはクレイゲラヒ。