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商品の特徴
Signatory Vintage The Un-chillfiltered Collection
*写真はシグナトリー社の事務所、熟成庫、蒸留所のあるエドラダワー蒸留所(所在地はピトロクリー)
◆ 冷却フィルターについて
ひとつは、製品の見た目の問題です。
アルコール度数が40%から43%の場合、温度が4°C程度以下になると、瓶の中に「紐のようなもの」「濁りのようなもの」が現れることがあります。
それは、不飽和脂肪酸であり、また、高級脂肪酸がエタノールと化合して生成される油性成分の高級脂肪酸エステルです。
度数の高いものだと、液中に溶解していて、何も問題を引き起こしませんが、温度が下がると、不溶化して、表面を浮遊したり、ウイスキーに濁りを引き起こします。
瓶の中に「紐のようなもの」「濁りのようなもの」が現れると、見た目が悪く、消費者に、劣化しているのではないか、と疑われます。
それを避けるために、瓶詰前に、それらの原因となる不飽和脂肪酸や高級脂肪酸エステルを、冷却フィルターによって取り除きます。
もう一つの理由は、品質の問題です。
「紐のようなもの」「濁りのようなもの」として現れる高級脂肪酸エステルが瓶中の酸素と反応して、不快な油臭を発生することがあるため、その原因となる高級脂肪酸エステルを事前に取り除くのです。品質の劣化を、冷却フィルターによって事前に防ぐことができます。
Signatoryのun-chill-filtered collectionは、46度ですが、冬場であっても、紐のようなもの、濁りのようなものが現れたのを、私は見たことはありません。
55度を超えるようなものは冷却フィルターを掛ける必要がないため、un-chill-filtered の表記がなくても、フィルターは掛けられていません。
46度~55度の間のものも、「紐のようなもの」「濁りのようなもの」が現れることは非常に稀なため、フィルターを掛けていないと思われます。
43~46度の間は、un-chill-filteredの表記がなければ、たぶん掛けていると思われます。
◆瓶底に析出する「澱」について
モルトウイスキーに限らず、ブレンドウイスキーでも、オールドボトルなどでは、瓶底に「澱」が出ているのを見かけます。
その澱は香味成分が析出したものです。香味成分は高級アルコール(麦汁中の糖とアミノ酸からウイスキー酵母によって造られます)と酸が反応してできるエステル類です。その澱は、品質が良いウイスキーの証です。瓶底に降りているため、瓶中の空気に触れないので、品質劣化を引き起こしません。
シグナトリーの Cask Strength Collectionや、ケイデンヘッドのAuthentic Collectionなどは、発売されてから数年経つと、瓶底に「澱」がたくさん出てきます。
その澱となる成分は、冷却フィルターを掛けると取り除かれます。
◆冷却フィルターを掛けるには、コストが掛かる
ウイスキー蒸留所が冷却フィルターを掛けるかどうかは、経営問題にかかわります。
冷却フィルターを掛けるのには、冷却するための電気、フィルターの材料(珪藻土)、労力が必要で、コストがかかるからです。
どの程度まで温度を下げるか、0-4度程度か、あるいはマイナス10℃程度か、フィルターの層を何層にするかなども、コストと実際の効果を天秤に量る必要があります。
ここからは推測ですが、80年代前半のオールドボトルには、ブレンド、モルトに限らず、多くのボトルに「澱」が見られます。
80年代のウイスキー不況時代に、コスト削減に努めても、手持ちの多くの蒸留所を閉鎖せざるを得なかったブレンダー各社が、当時コストの掛かる冷却フィルターを掛けていたとは思えません。
◆冷却フィルターを掛けないものの方が、掛けたものより美味か?
このことについては、ウイスキー業界のプロの人、一般消費者を対象とした実験結果によって明らかになっています。
結論的には、熟成期間の短いもの(3年程度)の場合は、「冷却フィルターを掛けた方が美味しく感じられる」という、検証結果が得られています。
加水無しの長期熟成ウイスキーではどうかについても検証結果が出ており、「掛けても掛けなくても変わらない」。
その違いを感じ取れる人はいなかったということが判っています。
つまり、「冷却フィルターを掛けることによって取り除かれる香味成分は、業界のプロ、一般の消費者に限らず、人間の味覚では感じられない」という結論です。
結論的には、冷却フィルターを掛けると、先にお知らせした、瓶中の酸素に触れると不快な油臭を発生する原因となる高級脂肪酸エステルをろ過するので、むしろ、冷却フィルターを掛けた方が良いということになります。
「冷却フィルターを掛けていません」という言葉は、一見、品質重視を謳っているように見えて、実は、むしろ、ウイスキーマニア向けに、熟成庫に眠っていた原酒そのままであるという、ある種のロマンを感じさせるための巧妙な宣伝文句となっている、という点にご注意ください。
Glenlossie グレンロッシー蒸留所 HISTORY
写真は、再留器。ラインアームの途中に円筒形の精留器が見える。それによってスピリッツにオイリーな風味を加えることができる。
また、長時間の発酵によってスピリッツに草の風味を加えることができる。
ストレートヘッド型の初留3器と再留3器の合計6器
現在のオーナーはディアジオ
ヘイグ、ディンプルのキーモルト
GM本社のあるエルギンの町から南に6km、ロッシー川の開けた谷沿いにある。
隣接蒸留所は、東北500mにマノックモア、東2kmにグレンエルギン、東北東2kmにロングモーンとベンリアック、西北4kmにミルトンダフ
仕込み水は、マノックヒルの丘を水源とするバードン川
敷地内に25万樽を貯蔵できるダンネージ式の熟成庫10棟を持っている。
1876年 John Duff ジョン・ダフが設立
1893年 John Duff グレンロッシー蒸留所の東2kmにロングモーン蒸留所を建設
1898年 John Duff ロングモーン蒸留所の隣接地にベンリアック蒸留所の建設を決定
1898年 Pattison crisisによって急激な業界不況となり、John Duffが事業を James Grantに売却
1919年 パティソン社の大きな競合他社であったDCLの子会社SMD(スコティッシュ・モルト・ディスティラーズ)社がグレンロッシーを買収し、ヘイグ社が運営
1930年 ヘイグの原酒として使われる
1962年 蒸留所改修工事、蒸留器を2器増設
1971年 敷地内に第2蒸留所としてマノックモア蒸留所を開設。ドラフ(麦芽の搾りかす)とポットエール(初留廃液)を混ぜてダークグレーン(家畜の餌にする)を製造する工場を併設。
1990年 花と動物シリーズでシングルモルト10年を発売
沿革
Glenlossie グレンロッシー/ディアジオ社 [エルギン地区】
エルギンの南約 6 キロ、ロツシー川の開けた谷沿いに 1876 年ジョン・ダフが設立。 1919 年には
DCL の子会社 SMD (スコティッシュ・モルト・ディステイラーズ)社が買収。以場ヘイグ社によって運営され、現在はディアジオ社の系列となっている。1960 年代に大改築工事が行われ、71 年には敷地内に第2の蒸留所、マノックモアを開設。麦芽の搾りカスであるドラフ、蒸留廃液のポットエールを処理するダークグレーン工場も併設された。スコッチのブレンダーやブローカーから原酒として高い評価を得ており、現在もヘイグ、ディンプルの重要な原酒となっている。仕込水はマノックヒルを水源とするバードン川の水を利用。スチルは初留、再留ともストレートヘッド型で 3基ずつ。再留釜には精留器が付いている。敷地内の14 棟の熟成庫には約2 万樽を貯蔵できる。
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