Dalwhinnie12年 The Manager's Dram 2009年瓶詰 0536
The Manager's Dram マネージャーズ・ドラム (蒸留所所長の選んだ最高の1樽)
2009年ディアジオ全蒸留所リフィルカスク部門 最優秀選出ボトル
United Distillersの各蒸留所の所長が自ら監督する蒸留所の最も優れた樽を1樽選んで瓶詰めしたもの。
各蒸留所の最も優れたボトルを集めて、その中からSherry Cask部門とRefill Cask部門の2部門で、さらに最も優れたボトルを1本ずつ選ぶという、ユナイテッド・ディスティラーズ社内の企画のための瓶詰品。非売品。大変貴重なボトルです。
企画は毎年ではなく、80年代末から、折々に行われてきました。現在のDiageoディアジオ社もこの企画を継続しています。
非売品ですが、取引先等にも配られるため、稀に市場に出てきます。
Dalwhinnie ダルウィニー
ウイスキー通の間でも意外に知られていない蒸留所かと思われますが、自家製麦、木桶発酵、ストレート型の蒸留器、ワーム・タブでの冷却など、一昔前の製造方法を堅持している数少ない職人気質の蒸留所です。
ブキャナン社の数々の銘酒 (Black & White, The Royal Household, Buchanan's Blendなど) のキーモルトであることは、あまり知られていないかもしれません。
ダルウィニーとはゲール語で「集会所」の意とする説があり、かつてハイランドからローランドへ家畜を売りに行く際の中継点でした。
創業は1897年、当時は、Strathspey ストラススペイ蒸留所と呼ばれていました。1905年にダルウィニー蒸留所と名称変更。
年間生産量の5%がシングルモルト用。95%が、Black & Whiteなどのブキャナンズ・ブランドのブレンドウイスキー用。
取水源は、グランピアン山脈の雪解け水を湛えたアルタナスルイー川。
麦芽はライト・ピーテッドで、自家製麦を行っている数少ない蒸留所の一つ。
発酵槽は木樽6樽。
蒸留器は初留釜16,900リットル 再留釜16,500リットルで各1器ずつの計2器。
形状はストレート型(プレーン型)で蒸留成分がそのままラインアームに到達するため力強く重厚な味わいになる。
コンデンサー(冷却器)は、ワーム・タブ。ワーム(蛇管)の中をアルコール蒸気が通り、周囲の水で冷やされて液化する。酒質は重厚になる。