Mortlach モートラック 14年 1984 The Cooper's Choice
ボウモア蒸留所で20年以上ゼネラル・マネージャーとして研鑽を積んだブライアン・クルック氏によって、1992年、グラスゴーのバーズデンにて創業されたボトラーズ。現在約20カ国にウイスキーを輸出している。
樽職人のことを「クーパー」と呼ぶが、ラベルに樽造りの様子が描かれた「ザ・クーパーズ・チョイス」シリーズは、同社を代表するブランドであり、氏によって選び抜かれた個々の樽ごとにカスク・ストレングス、46度または43度でボトリングされています。
モートラック蒸留所
1823年、ダフタウン初の合法蒸溜所として産声を上げた。
時はヴィクトリア期初期、産業革命のエネルギーが英国中を包み込み、活気が漲っていた。
操業開始から130年を経た1953年、当時の経済を支える鉄橋やトンネル、駅の構築に貢献し大成功を収めていたエンジニア、ジョージ・コーウィーが新オーナーに就任し、技術者という視点から、ウイスキーの製造工程を体系的に、科学的に構築する。
そして息子であるアレクサンダー・コーウィーはロンドン大学の薬学部に在籍し薬学で培った経験を生かし、モートラック独自の蒸溜方法「2.81回蒸溜」を生み出した。
その後アレクサンダーは62歳で引退を決意、ジョニー・ウォーカー&サンズ社に蒸溜所を売却した。
ジョニ黒の構成原酒として重要な役割を果たし、「花と動物」シリーズの一員として、1989年にオフィシャルボトルがリリースされたものの、それまでオフィシャルでシングルモルトとしてボトリングされることは殆どなかったため、日本で80年代にジョニーウォーカーから発売された12年物のモートラックは、本国で発売されなかったため、現在では、たいへん稀少な物となっています。