Royal Brackla ロイヤルブラクラ18年 1993-2012
70cl 46%
蒸留1993年9月7日-瓶詰2012年6月(熟成は18年9か月)
色: 白ワインのような色
香り:心地よい膠、アーモンドミルク、大麦、木っ端、地面、オードビー、リンゴ、梨、ライム、バニラ。
味わい:木の根、地面の感じが心地よい、竜胆リンドウ(苦味健胃薬)、わずかに腐植土、それらすべての底には苦いアーモンドと緑茶。オーク材由来の白コショウ、シナモンを効かせたアップルサイダー、幹と葉、草。
後口:かなり永い。白コショウ、草。後で、わずかにチリ・ペッパー。
Angus Dundee
ANGUS DUNDEE DISTILLERSは1950年にブレンド会社として設立されました。
創業者はバーン・ステュワート社の役員だったTerry Hillman 氏。現在はその子供たち(Tania と Aaron)が後を継いでいます。
主な事業は、様々な蒸留所から調達した原酒を、自社でブレンドし、主にヨーロッパの酒販会社に発売しています。
グラスゴー近郊のCoatbridgeに瓶詰工場を保有しています。
また、時には、瓶詰前のブレンドウイスキーの原酒も酒造会社・酒販会社向けに販売しています。
2000年にトミントール蒸留所を JBB (Greater Europe)から買収、2003年にはグレンカダム蒸留所を Allied Domecqから買収しました。
シングルモルト販売については、子会社として、このボトルを発売している Montgomerie & Co と、マキロップチョイスの Iain Mackillop & Co があります。
ブレンドウイスキーのブランドとしては、Big Ben, Glen Parkerがあり, ブレンドモルトのブランドとして、Smokey Joe(アイラブレンドモルト)があります。
ROYAL BRACKLA ロイヤル・ブラクラ蒸留所
1812年にスコットランド・ハイランド地区に設立された、世界で最も古い蒸留所の一つといわれるロイヤル・ブラックラ蒸留所でつくられるシングルモルトウィスキー。
1833年にウイリアム王4世によって、ウィスキーで初めてロイヤルワラントを与えられた歴史を持ち、「王のためのウィスキー」と呼ばれる。
オフィシャルの現行品は、サッポロビールが12年、16年、21年輸入していましたが、2020年から12年、18年、21年になっており、アルコール度数も40度から46度に変更になりました。
オロロソやペドロヒメネスなど、ファーストフィルのシェリー樽でフィニッシュすることよってつくりだされるフレッシュで華やか、かつフルーティな味わいとなっています。
ブラクラとは「まだらの丘の斜面」という意味。
スコットランド・ハイランド地区の高級リゾート地として知られるネアンの町から7キロほど南にある。
すぐ近くにはシェークスピアの「マクベス」で知られるコーダー城がある。
1812年の創業 世界で最も古い蒸留所の一つといわれる。
当時は、密造酒との競争を避けるために、エジンバラなどのローランド地方やイングランドで売られたと言われている。
そのため、国王ウイリアム4世の知るところとなり、1833年にウイスキーで初めてロイヤルワラントを与えられた歴史を持ち、「王のためのウィスキー」と呼ばれる。
1853年、Usher's Old Vatted Glenlivet をエジンバラで発売し、スコッチの歴史で初めてブレンドウイスキー(ブレンドモルト)を製品化したアンドリュー・アッシャーが経営に加わり、アッシャー商会のブレンドウイスキーにロイヤルブラクラを使用した。
蒸留器はストレートヘッド型2器ずつの計4器。
年間生産量は410万リットルでクレイゲラヒ蒸留所と並んで、バカルディ社の蒸留所では一番多い。
スコッチモルトウイスキー蒸留所で最大のグレンリベットとグレンフィディックは2,100万リットルで、その約5分の1の規模。
◆ ANDREW ASHER アンドリュー・アッシャー (1826-1898)
アッシャーは、得体のしれない樽の中から量り売りされるウイスキーではなく、ガラスボトルに入れて、風味も品質も均一にした製品としてボトルを発売した人。ウイスキーに「ブランド」が誕生し、人々はそのブランドのウイスキーを安心して飲むことができるようになりました。また、ブレンドをして製品化するという発想は、その後に続くブレンドウイスキー全盛時代の先駆けとなりました。アッシャー商会は、遡って、1843年にはグレンリベット蒸留所の一手販売代理店となっています。
アンドリュー・アッシャーは、スコッチ業界に「ブランド」意識が生み、その後にブレンドウイスキー時代が始まる先駆けとなったスコッチ業界の最大の功労者。1859年にはエジンバラのモルトウイスキー蒸留所 Glen Sciennes グレンサイネスを買収、1887年にはグレーンウイスキー蒸留所North British ノースブリティッシュを建設。ノースブリティッシュ蒸留所は、現在、ディアジオ、エドリントングループが共同所有していて、フェイマスグラウスをはじめ、多くのブレンドウイスキーの原酒となっています。1896年にはイギリス最大のコンサートホール建設用として、エジンバラ市に巨額の献金をしている。彼の死後「アッシャーホール」として名付けられました。