GLENCRAIG グレンクレイグ 1970
75cl 40% 瓶詰1991年
Gordon & Macphail Connoisseurs Choice
グレンクレイグは、グレンバーギ蒸留所内の2器の Lomond Still ローモンド式蒸留器で1956年から1981年まで製造されたモルトウイスキーの名称。
ローモンド式蒸留器の設置は1956年で、1981年には撤去され、通常の蒸留器に取り替えられた。
ローモンド式蒸留器は、ポットスティルのネックの中のストレートパイプの中に、3枚の再留板 rectifier plates が設置されており、その板の位置と板の温度を3枚別々に調節することによって、蒸留された気体を還流させることができる。
ローモンド式蒸留器の外形は、ネックの部分が円筒形になっています。
この蒸留器は、1955年にハイラム・ウォーカー社の社員のAlistair Cunningham と Arthur Warren によって開発されました。
Gordon & Macphail ゴードン&マクファイル社
G&M社は1895年にリンクウッドやロングモーンに近い町エルギンで創業。
リンクウッド、ロングモーン、モートラック、グレンリベット、マッカランなどの蒸留所と古くからつながりがあり、それらの蒸留所から上質の樽が同社に供給されている。
鷲 Eagle の絵が描かれているラベルのシリーズは、Eagle Label イーグル・ラベルシリーズと言われています。リンクウッドの他に、モートラック、タリスカーがあり、現在もラベルの背景色が白に替わって販売されていますが、特に、このボトルをはじめとして、80年代および70年代流通品は素晴らしいシェリー樽熟成ものばかりです。
ゴードン&マクフャイル社自身が、このイーグルラベルシリーズを、特に優れた仕上がりの樽ばかりであると明言しています。そういう樽を蒸留所から供給してもらっているのは、それらの蒸留所との永年の取引があるためにそれが可能となっていると述べています。
1895年 James Gordon (Jas. Gordon)と John Alexander MacPhail により食料品小売店として創業
創業時の店の基本的な方針は「顧客に好まれる価格で優れた商品を提供すること」 「顧客に最大限の満足を与えること」
John Urquhart が15歳で最初の従業員の一人となる。樽の選定とモルトウイスキーのバッティングに才能を発揮。
店舗で販売していたスペインのシェリー樽にモートラックなどの近隣の蒸留所のニュースピリッツを詰めて熟成することを始める。
1915年 創業者のJohn Alexander MacPhailが引退し、その2週間後にもう一人の創業者である James Gordon が急死し、John Urquhartが経営を継承する。
以来、今日まで、The Urquhart Family ウルクハート家が家族経営を継続している。
Glenburgie グレンバーギ蒸留所 所在地
所在地 Forres ( Benromachの東7km、エルギンの西12km)
原料の水は、地元の湧き水で、ヒースの堆積して出来たピートを潜って湧き出てくる水が、ウイスキーに独特の華やかさを添えている。
1829年 William Paulが創業。創業時はキルンフラット蒸留所と呼ばれていた。
1878年 Glenburgie を名乗る。burgieとは、Robert the Bruce の Bruceの派生語。
1930年 幾度かの買収を経て、ブレンドウイスキーOld Smugglerを発売していたJames & George Stodartの所有となる。
1936年 カナダのHiram Walker & Sons 社の所有となる。(同時にMiltonduff Distilleryを買収)以後、バランタインのキーモルトとなる。
1956年~1981年 2器のLomond Stillを設置してモルトウイスキーGlencraigを製造
2004年 蒸留所解体(旧蒸留所の消滅)
2005年 Pernod-Richard 傘下の Chivas Brothersが運営 新蒸留所を建設し、新たに2器の蒸留器を増設