商品の特徴
Allt-a-Bhainne オルタベイン蒸留所
所在地:ベンリネス山の南東の麓(ベンリネス蒸留所の南7km、グレンリベット蒸留所の北東13km)
全ての設備が一つの部屋の中に納められていて、片端に糖化槽があり、片端に4器の蒸留器がある。
元々、ブレンド用として軽やかで香り高いモルトウイスキーの製造目的で建設された蒸留所だが、最近のウイスキーブームで、ヘビーピーテッドモルトウイスキーも時々製造している。
シングルモルトとして瓶詰されたボトルを見ることは稀で、その稀なボトルの1本がこのボトル。
1975年 シーバス・ブラザーズがシーバス・リーガルのブレンド用モルトウイスキー供給のため建設
1989年 蒸留器を2器増設して、4器となる
2001年 ペルノ・リカールが蒸留所を買収し、蒸留所をシーバスブラザーズの参加に置く。
2003年 蒸留所閉鎖
2005年 シーバスリーガルブレンド用モルトウイスキー供給のため操業をフル稼働で再開
製造能力:年間420万リットル/ピュア・アルコール換算
水源:仕込み水はベンリネス山の泉。冷却用水はメインズ川の水
ウイスキー酵母:マウリ社製の液体酵母
発酵時間:48時間
熱源:2器の初留基と1器の再留基は外部熱交換器、もう1器の再留基は間接水蒸気加熱
糖化方法:伝統的なインフュージョン法:マッシュ(麦芽と温水の混合物)を、糖化酵素が働きやすい65°C程度に設定して、糖化槽の下から麦汁を濾過して抽出する。2回目、3回目は、同じ原料麦芽により高い温水を加えて、麦汁を濾過、抽出する。
糖化槽のサイズ:直径6.7m
粉砕麦芽の仕込み量:9トン
麦芽のフェノール値:1ppm以下
発酵槽:ステンレス製8槽 容量42,000リットル/8槽合計
初留基:2器 オニオン型(ラガブリンと同じ) 容量:21,000リットル
再留基:2器 バルジ型(グレンファークラスと同じ) 容量:13,000リットル
ニューメイク・スピリッツのアルコール度数:68-70%vol
冷却槽:シェル&チューブ式で、熱を再利用するための設備が備わっている。
オフィシャルのシングルモルトの販売は一度もない。
蒸留されたスピリッツは、グレンキースの熟成庫で熟成されている。
蒸留器
手前2器が初留器で、玉ねぎ型。ラガブリンと同型。
奥の2器が再留器で、バルジ型(膨らみ型)。グレンファークラスと同型。膨らみ部分は、蒸留気体と銅との接触面が広く、銅と蒸留気体が化学反応して、硫化物が除去されて、きれいな酒質になる。
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