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地域 Speyside スペイサイド
蒸留年代 1997
瓶詰年代 2022
熟成年数 25年
アルコール度数 52.2%vol
容量 700ml
Oloroso Sherry Casks オロロッソ・シェリー樽
ボトラー official オフィシャル (J & G Grant) 
シリーズ 日本限定 カスクストレングス
ボトルタイプ Limited: 限定品
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  • 限定品

GLENFARCLAS 25年 ミリオン商事70年 BATCH 1

販売価格(税込):
57,200
数量:
商品コード:
25-35-3
商品概要:
グレンファークラス正規代理店ミリオン商事の創業70年記念ボトルです。2022年リリース。日本限定1,200本。弊店在庫あと僅かとなりました。
蒸留所/ブランド:
Glenfarclas(グレンファークラス)
蒸留所/ブランドURL:
http://www.glenfarclas.co.uk/
関連カテゴリ:
スコッチウイスキー > シングルモルト > シングルモルト > 現行品・限定品
シェリー樽熟成
輸入業者/販売会社 > ミリオン商事 Million Trading
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ミリオン商事の創業70年記念ボトル


Glenfarclas グレンファークラス25年  


ミリオン商事(グレンファークラス正規代理店)


カスクストレングスシリーズ  Batch No.1  


2022年瓶詰  


700ml


52.2% 


瓶詰数1,200本 

数量:

商品の特徴

BULGE TYPE POT STILLS  ボール型(バルジ型)蒸留器

底部とネックの間に風船(ボール、バルジ)のような膨らみがあります。


その膨らみ部分は、boil balls あるいは reflax bowls と言われています。


その膨らみが、不快なフレーバーである硫黄化合物がアルコール蒸気と一緒に上がっていくのを防ぐはたらきがあり、よりクリーンな酒質となります。

FACTS 基本情報

Probably Speyside's Finest Distillery


スペイサイドで唯一、スコッチのの伝統的かつ最適な熟成樽スパニッシュ・オーク・シェリーバット樽だけで熟成を続ける家族経営の蒸留所。


マッカランとの違いは、マッカランがスパニッシュ・オーク・シェリーバット樽だけの熟成から、多様な樽を使用する熟成へと変わっており、また、業界最大手の巨大企業エドリントングループとサントリーが経営しているのに対して、


グレンファークラスは、家族経営のため、懸案事項についての決定を早く、柔軟に行えます。時代の好景気に便乗して、マッカラン並みに価格を値上げすることなく、驚くべき低価格でシェリーバット熟成シングルモルトを消費者に届けてくれています。


品質の面で最良であり、同時に、価格の面で低価格。この品質と価格の2点から、スペイサイドで最も優れた蒸留所(Probably Speyside's Finest Distillery)と称されています。


グレンフィディックのウイリアム・グラント&サンズとともに、スコットランドで数少なくなった家族経営の蒸留所。


グレンフィディックのWilliam Grant & Sons社は大企業となっており、グレンフィディックだけで年間1,300万リットル製造しているのに対して、年間製造量320万リットル。スコッチ最大のグレンリベットはその6.5倍。


名前の意味:GLENFARCLASとは、「緑の草原の谷間」という意味。


所在地は、スペイサイド中流域、クレイゲラヒとグランタウンオブスペイの中間。スコットランド最高峰BENRINNESベンリネス山の頂上から北西5km。


隣接蒸留所:Dailuaine の南東2.5km、Cragganmore の東北東5km、Allt-a-Bhainneの西北7km


年間製造量 320万リットル(100%アルコール換算)年 スコッチ最大のグレンリベットはその6.5倍。


水源は、英国最高峰ベンリネス山(標高840m)の湧水


麦芽のピートによる燻蒸はライトピーテッドで、フェノール値は1~3ppm


麦芽仕入元 マントン社とシンプソン社


1回の麦芽仕込み量(batch)は、16.5トン


糖化槽は、セミロイター式(糖化槽の中の攪拌用の回転翼が水平に回転し、垂直方向には変化しない形)


麦汁(wort)の透明度は、透明


ウイスキー酵母は、マウリ社製のクリーム(リキッド)タイプ


発酵槽は、木製の蓋の付いたステンレス製、容量41,500リットルが12槽


蒸留は、ガス直火 熱源は加熱ボール式


蒸留器は、バルジ(ボール)型 初留23,000リットル、再留21,000リットル 各3器ずつの計6器。


コンデンサー(蒸留液の冷却器)は、シェル & チューブ式


樽詰度数は、63.5%                                                                   


熟成庫は、伝統的な地面から3段に積み上げるダンネージ式で5万2千樽を貯蔵

HISTORY 歴史

1791年 表にGLENFARCLAS DISTY 裏に1791と書かれている絵が蒸留所の観光案内所に掲げられている。背景にはベンリネスの山肌が見える。確証がないが、創業は1791年以前であった可能性がある。


1836年 ロバート・ヘイが自らの農場で蒸留所の営業をする免許を税務署から取得(1823年の酒税法改正から13年後)


1865年 ヘイ氏が逝去後、John Grantがサイドビジネスとして、Recherlich Farmとそこに在った蒸留所を買収。製造は地元の蒸留業者だったJohn Smithが行った。


1887年 アメリカにPure Old Glenfarclas‐Glenlivet(シングルモルト)を輸出、しかし、当時はシングルモルト製品化は事業の主体ではなかった。


1895年 Grant家とPattisonによる持株50%ずつの共同経営会社 the Grants and Pattison, Elder & Co.を設立し、蒸留所の経営を再構築し、Glenfarclas-Glenlivet Distillery Co.を設立。


1898年 Pattisonが破産し、Grant家が単独オーナーになる。


1952年 製造量の96%をブレンダーに売り、4%をシングルモルトとして販売していた。


1960年 蒸留器を2器増設し、4器に


1968年 後に"Glenfarclas105"と名称変更する、カスクストレングスのシングルモルトを業界で初めて発売


1972年 フロアーモルティング製麦法を取り止め


1973年 蒸留所に観光案内所を設置


1976年 蒸留器を2器増設し、6器に


2007年 Family Casks Selection 発売開始

グレンファークラス(グラント家)とイアン・マックロード社との特別の関係

左端が左が現社長 Leonard Russel氏、真ん中が今や伝説の人で会長のPeter Russel氏。


手に持っている絵は、Diageo から買収した ROSEBANK蒸留所のイラスト。創建当時の状態をできる限り復元して2023年秋の操業再開を計画している。


1980年代の景気低迷期に、多くの蒸留所が閉鎖、生産縮小の中、グレンファークラスひとり増産を継続。


増産することができた理由は、一つにグレンファークラスの経営が銀行資金に依存していなかったこと


1972年から1992年の間は英国の銀行金利が10-15%の間で揺れ動き、銀行資金に頼っていたところは業績が縮小していた。


増産することができたもう一つの理由は、ブレンダーへの原酒販売から、自社ブランドGLENFARCLASのシングルモルト販売を中心にするという経営方針にすでに1950年代から転換していたこと


それは、1898年にパティソン社の倒産の経験からに基づいています。当時、DCLと並んでブレンダーの最大手であったパティソン社は、グレンファークラスの50%の株を持っていたため、その倒産により、その後50年、グレンファークラスは低迷することになりました。


その経験から、1950年代当時の社長George Grantが、ブレンダーに頼らず、将来のシングルモルト販売に備えて、原酒を自社倉庫にストックしていたため、80年代初頭の業界不況の中で、多くの蒸留所がブレンダーへの原酒販売が低迷し、閉鎖を余儀なくされる中、自社の原酒をシングルモルトとして販売し続けることができました。


さらに、もう一つの理由は、イアンマックロード社との親密な関係。当時のイアンマックロード社長Peter Russel(写真中央)と当時のグレンファークラス社長George Grantが親密な関係にあったこと。


英国のスコッチ市場は、いつも変わりやすく、またスーパーマーケットに左右されています。スーパーマーケットへの卸が重要な営業であることは今も変わりありません。


当時、イアンマックロード社は国内外のスーパーに営業をしていました。それに加えて、ホテル、小売店、軍隊、各種団体にもプライベイト・ブランドを企画販売していました。それらの団体のプライベイト・ブランドにグレンファークラスのシングルモルトを瓶詰販売していました。


例えば、当時、日本では東京の京晴がイアン・マックロード社を介してプライベイト・ブランド(グレン・アーマーという名称)を販売していました。


グレンファークラスは、イアン・マックロード社が持つ世界的に広く多様な各種の団体への販路をとおして、自社の製品を安定的に販売することができたため、80年代の景気低迷期に増産を継続できました。また、イアン・マックロード社も80年代のグレンファークラスとの特別の関係が現在のイアン・マックロード社の基礎になっています。


現在では、グレンゴイン蒸留所、タムデュ蒸留所、ローズバンク蒸留所を家族経営する蒸留業を主な事業としていますが、それぞれの蒸留所も、グレンファークラスと同様に、シェリー樽熟成に重点を置いたシングルモルトを製造販売しています。


また、80年代当時から続く、グレンファークラス(グラント家)とイアン・マックロード社との特別の関係は現在も続いており、イアン・マックロード社は現在でも、世界各国のスーパー、ホテル、小売店をはじめ、様々な団体にプライベイト・ブランド用にグレンファークラスのシングルモルトを名前を伏せて販売しています。

ミリオン商事 正規輸入代理店

グレンファークラス蒸留所はかつて19世紀の末に、当時のブレンダーの最大手パティソン社と株式を50%ずつ持って、グレンファークラス蒸留所を経営していました。


しかし、パティソンズ社が不正を行い倒産。当時の業界はブレンダーによるブレンドウイスキー全盛期で、シングルモルト販売はほぼ皆無の状況でした。


グレンファークラスだけでなく、ニューポット(蒸留したての原酒)を樽に詰めてブレンダーに売っていた蒸留所は原酒の納品先が無くなりました。


また、ニューポットの製造が中心だったため、自社の熟成庫に長期熟成品のストックはなく、シングルモルトとして販売す原酒も持ち合わせていませんでした。


そのため、業界が大不況に陥り、また、第一次、第二次世界大戦があって、多くの蒸留所が低迷、閉鎖・消滅となりました。


その経験があり、グレンファークラスは第二次大戦後、ブレンダーへの原酒供給から、自社のシングルモルト販売中心に体制を変換。自社の熟成庫に原酒を長期保存する体制を執りました。


自社製品を販売するための代理店契約も、グレンファークラスと同様に、家族的経営を行っている優良企業を選び、契約を結んでいます。


日本では1952年創業の老舗ミリオン商事が正規代理店として選ばれました。


家族的経営の利点は、急遽対応すべき問題が発生した時に、社長が問題に即時に対応できること。


大企業マッカラン(エドリントングループとサントリーの共同経営)とは対照的な企業体制と言えるでしょう。


敢えて大企業への道を選ばない「スペイサイドの異端児」。


THE KING OF WHISKIES と自負するに値する、優良蒸留所グレンファークラス。

水源地 BENRINNES ベンリネス山

WAREHOUSE 熟成庫

グレンファークラスの熟成庫で眠るシェリー樽熟成ウイスキーを象徴する「赤い扉 RED DOOR」が見えます。


1950年代から、シングルモルト販売中心に経営方針を変えてGLENFARCLASのブランドを確立するという当時の社長George Grantの経営判断で、原酒がストックされるようになりました。


1980年代初頭の業界不況で、当時ブレンダーへニューメークスピリッツを樽詰してすぐ納品していた他の蒸留所が、ブレンダーに原酒を売ることができなくなり、閉鎖に追い込まれる中、


グレンファークラスだけは自社倉庫に眠る、長期熟成原酒から短期熟成原酒までバラエティに富むシングルモルトを販売することができ、増産を継続することができました。

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