商品の特徴
HISTORY 歴史
1820年ごろアイルランド移民が建設したとも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。グラスゴーの歴史とともに歩んできた蒸溜所であり、第2次世界大戦中には空爆で破壊されてしまったことも。そんな歴史を乗り越えながら、ローランドモルトの伝統である3回蒸溜を守りながら、現在ではローランドを代表する蒸溜所として、確固たる存在感を保っています。
第2次世界大戦中のドイツ軍による1941年のクライドバンク大空襲で壊れずに残った数少ない建物の一つ。ただ、熟成庫が一棟破壊され、また、今、美しい池となっている蒸留所の側の池は、その大空襲時にできたクレーターの跡。
1817年 John Bulloch が Duntocher 蒸留所を建設
1834年 John Hart と Alexander Filshie が蒸留所を買収し、Auchentoshan 蒸留所と名称変更
1962年 ビール会社 Bass の前身の会社が買収
1969年 グラスゴーのパブ経営者 Eadie Cairns が買収
1984年 Stanley P Morrison が買収
1989年 サントリーが株式買収
1994年 サントリーが完全子会社化
FACTS 基本情報
【風土】
オーヘントッシャン蒸溜所は、スコットランド随一の大都市グラスゴーから北西16キロほどのクライド湾を見下ろす斜面上に立地しています。大都市に近い立地から、都会的なスタイリッシュなシングルモルトとして知られています。ローランド地方は気候が穏やかなこともあるのか、ライトなウイスキーが多く、この地域を代表するシングルモルトであるオーヘントッシャンも軽やかでライトな味わいが特徴です。その味わいの特徴と立地条件から、都会的でカジュアルなシングルモルトとしてスタイリッシュに愉しまれています。
「オーヘントッシャン」とは、ゲール語で「野原の片隅」の意です。
【オーナー】ボウモア、グレンギリーとともにオーナー会社はサントリー。
【製法】
極めて爽やかな香りと軽やかなボディが特徴のオーヘントッシャン。ピート香の軽い麦芽を厳選し、発酵は昔ながらの木桶発酵槽で行います。
そして最大の特徴はローランドの伝統である3回蒸溜を行っていること。
通常モルトウイスキーの蒸溜は2回ですが、3回の蒸溜を行うことにより、蒸溜されるアルコール度数は高くなり純粋アルコールに近づいていきます。この製法により、オーヘントッシャンは軽やかで都会的なすっきりとした味わいに仕上がるのです。
ローランド地方の伝統的な3回蒸留を行っている蒸留所。蒸留器はランタン型3器のみ。
現在、製造されるモルトウイスキーは100%シングルモルトとして瓶詰されている、数少ない蒸留所の一つです。
3回目の蒸留で取り出すスピリッツは81%。
アルコール度数が高いことによって樽の影響を受けやすくなり、熟成が早く進みます。
このウイスキーの基本的な性格は、麦芽旨みと柑橘類の爽快さで、それらのバランスが巧く取れていることです。
麦芽の旨みは、麦汁を発行させる時間が短いために、その味わいがこのウイスキーの基本の味わいとなっています。
柑橘類の爽快さは、3回蒸留によって樽の影響を強く受けるために生み出されます。
長期熟成品は、時間の経過と共に樽の影響力が弱まり、熟成がゆっくり進み、非常に素晴らしいウイスキーになります。そのため、オーケントゥシャンの長期熟成品は絶品が多く、非常に高価なものになります。
WASHBACK 発酵槽
木製4槽+ステンレス製4槽=計8槽
MASHTUN 糖化槽(1)
銅製の天蓋
セミロイター式(攪拌用の回転翼の高さが固定式で上下しない。回転翼は垂直方向に回転しながら、槽の中を360度回る)
MASHTUN 糖化槽(2)
銅製の天蓋
セミロイター式(攪拌用の回転翼の高さが固定式で上下しない。回転翼は垂直方向に回転しながら、槽の中を360度回る)
ダンネージ式熟成庫を持っている
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