商品の特徴
Samaroli サマローリ社
イタリアでリンクウッドの正規代理店として1960年代からオフィシャルボトルを輸入販売していたサマローリ社。
またケイデンヘッド社のシングルモルトの正規代理店でもありました。
その独自のラベルデザインは後のボトラー達に大きな影響を与えています。
SAMAROLI社は1968年イタリアのローマで創業。シングルモルトの輸入業者の先駆けとなった会社。
1969年にはリンクウッドのイタリア正規代理店として、当時非常に珍しかったカスクストレングスのリンクウッド12年を、バー"WHISKY HOUSE"のオーナーであり、ウイスキーコレクターのEdoardo Giaccone エドワルド・ジャコーネ氏のために瓶詰販売しています。
写真がそのボトル、LINKWOOD リンクウッド12年 1957 56.9%
1979年には、ケイデンヘッドのイタリアの正規代理店として、ずんぐりボトルをイタリア向けに特別仕様のラベルで発売されました。
続いて1981年「花シリーズ」を発売。それらのラベルの芸術性は、他のボトラーに大きな影響を及ぼし、今日、多くのボトラーがラベルに凝るようになっています。
1980年代にはケイデンヘッドから直接仕入れの数を増やし、カスクストレングスでの瓶詰品も販売するようになりました。
グレングラント1969、グレンギリー1971など。また、スキャパ、トーモア、ジュラのボトルは史上最高品質であろうと言われています。
シングルカスクをボトリングする場合と、複数の樽原酒をバッティングして瓶詰めすることもありました。80年代の後半には、カスクストレングスの瓶詰品が商品の大半を占めるようになりました。
1990年代になると、ケイデンヘッド以外の多様な仕入元から商品を調達するようになり、2000年代初頭には、長期熟成原酒の需要が業界で高まったため、瓶詰の数は減ってきました。
2008年 Silivano Samaroli氏から、Antonio Bleve氏に会社の日々の経営が引き継がれましたが、その後、2017年2月まで Silivano Samaroli氏は、経営に重要な役目を果たし続けました。
今日でも、そのラベルの芸術性と高品質のウイスキーを瓶詰し続けており、また、現代のイタリアやヨーロッパのボトラー同様に、ラムも手掛けるようになっています。
サマローリ氏は、1939年にボローニャ生まれ、2017年2月20日帰幽しました。77歳でした。
同社の前販売部長の Francesco Saverio Binettiは、氏のことを思うと「『伝統と革新のブレンド』という言葉が、すぐに、私の心に思い浮かびます。」と言っています。
(店主の逸話)
サマローリ社のウエッブサイトから商品の名前の由来についてお尋ねをしたことがあります。すると翌日にはメールで分かりやすい回答がありました。その回答のスピードと分かりやすい説明文に、顧客の知識の程度を考えて、その顧客に最適な回答をしてくれる姿勢を感じ、顧客一人一人に向き合い、大切にする社風を感じました。そして、回答の一番下に回答をした担当者の名前を見てびっくり。何と、Silvano Samaroli氏でした。一顧客のちょっとした質問に対して、わざわざご本人から回答をいただき、恐縮した次第です。氏の優しいお人柄を感じ、非常に感動しました。
クリラ蒸留所
アイラ海峡を望む地で生まれる
軽やかかつスモーキーなシングルモルト
クリラとはゲール語で「アイラ海峡」。
アイラ島とジュラ島を隔てる海峡で、その周辺はスコットランド西岸において、風光明媚な地域です。
この奥まった入り江に建つカリラ蒸留所は近年非常に人気が出ている注目の蒸留所です。
地域:アイラ島、スコットランド
年間生産量は650万ℓでアイラ最大。ラフロイグの2倍。
ディアジオのブレンドウイスキー用。特にジョニーウォーカーのブレンド用。
2002年から同社のHidden Maltsに、Clynelish, Glen Ord, Glen Elginと共に加えられた。
取水源は、ナム湖から流れ出る川
麦芽は ピートによる燻蒸を強く行う。
発酵槽は木桶8槽、スチール2槽の計10槽
蒸留器のサイズは、初留20,000ℓ、再留12,000ℓ。型はストレート(プレーン)型 計6器
HISTORY 歴史
1846年 アイラ島の東岸 Port Askaig アスケイグ港の側にHector Hendersonによって設立
1857年 Bulloch Lade社が買収し、港に桟橋を設置
1927年 Distiller Company Limitedが買収し、Bulloch Lade社がDCLの子会社として蒸留所を経営
1972年 熟成庫を除き、オリジナルの蒸留器2器を取り壊し、全く新しく6器の蒸留器を設置し蒸留所を改装。アイラ島最大の蒸留所となる。当時はシングルモルトのマーケットが無く、親会社DCLのブランドであるジョニーウォーカーのブレンド用として生産されていた。
1980年代 ウイスキー業界の不況時代に、ブレンド用に、ハイランドスタイルの unpeated malt whisky を製造。以来、毎年、unpeated モルトウイスキーの製造は継続されている。
1999年 unpeated 麦芽による本格的な製造実験を開始
2002年 Diageoがオフィシャル12年を発売
2011年 一時製造を中止し、糖化槽(マッシュタン)と発酵槽(ウォッシュバック)を増築し、年間620万リットル製造可能となる増産体制が整う。休業中は、ブレンド用として納品する必要があった peated モルトウイスキーは、隣接蒸留所のブナハーブンが替わって製造した。
この商品に対するお客様の声
この商品に対するご感想をぜひお寄せください。