◆ シェリー樽を使用し、ソレラシステムにより動的に熟成されたブランデー
果実味たっぷりで親しみやすい味わい。 原料となるのは、よく熟したブドウから作られた白ワインです。
そのまま飲んでも美味しいこの白ワイン(アイレン種100%)を、雑味を極力減らすために滓引きしてから1回だけ蒸留。さらに、原料のワインが持っていた様々な香味成分を損なわない様に蒸留を65度前後で止めるため、非常にアロマティックなスピリッツが得られます。
そして、シェリー・ブランデーの味わいのアイデンティティを決定的に形成するのは、シェリー樽とソレラシステムによる熟成。
シェリー樽は、フィノ樽ならフィノのニュアンス、オロロソ樽ならオロロソのニュアンスと、タイプによって異なる風味をブランデーに与えられるのが特徴です。
ルスタウでは、シーズニングのシェリー樽を使用せず、長い間本物のシェリーを熟成させていた樽をブランデーの熟成に用いるため、樽のえぐみの影響を受けずに、香り高いシェリーの風味だけを纏ったブランデーに仕上がるのです。
また、ソレラシステムは熟成を促進させる働きもありますが、熟成度の異なるブランデーを動的にブレンドすることにより、熟成感がありながら若々しさのニュアンスを帯びた独特の風味のブランデーを生み出すことが出来ます。
◆ ルスタウ社
1896 年に一人のアルマセニスタによって設立されたスペイン屈指のシェリーメーカーです。1945 年から自社ブランドのボトリングを開始し、1980 年にはプレミアムシェリーの代名詞にもなっている「アルマセニスタ・シリーズ」を発表。現在ルスタウ社は、クオリティ・シェリーのベンチマークとして、最も信頼されるブランドの一つに数えられています。
1896年、判事秘書であったホセ・ルイス・ベルデホによって、ヘレスの郊外にある「ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・エスペランサ農園」で創業しました。創業からしばらくの間は、仕事の合間にシェリーを造り、出来上がったシェリーを大手メーカーに販売する、「アルマセニスタ」という小規模の生産者でした。
◆ アルマセニスタ
almacenista とは、熟成庫を持ち、代々受け継がれてきた素晴らしいシェリーをストックしている人々のこと。
主に大手メーカーのブレンド等に使われていた彼らのシェリーを、ルスタウ社はその個性を尊重し一切ブレンドせずにボトリング。ラベルには、アルマセニスタの名前、シェリーのタイプ、熟成された場所、そしてソレラの樽の数が記載されています。プレミアム・クラフト・シェリーとして、世界中で高い評価を受けています。
(1)マヌエル・クエバス・フラド
創業:1950年
所在地:サンルーカル・デ・バラメダ
ストック:約2,000樽
ラインナップ:マンサニーリャ・パサダ1/80、アモンティリャード・デ・サンルーカル1/21
自社畑でブドウ栽培も行うアルマセニスタ。サンルーカルの街で卸売業も営むクエバスの家族が生産に携わったのは1950年から。ボデガとソレラ自体の起源は19 世紀後半にまで遡るといい、100年、150年の古樽が、未だに現役でシェリーの熟成に使われています。
(2)ホセ・ルイス・ゴンサレス・オブレゴン
創業:1959年
所在地:エル・プエルト・デ・サンタ・マリア
ストック:約200樽
ラインナップ:フィノ・デル・プエルト1/143、アモンティリャード・デル・プエルト1/10
プエルトの街の中心地でタバンコ(シェリーの量り売りも行う一杯飲み屋)も営むアルマセニスタ。ボデガの設立は1959年ですが、19世紀後半に立ち上げられたソレラを引き継いでいます。プエルトのクラシックな味わいを守り続ける貴重な生産者。アモンティリャードは、出荷可能な樽が僅か10樽しかない、大変貴重なラインナップです。
(3)カジェタノ・デル・ピノ
創業:1886年
所在地:ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
ストック:約1,000樽
ラインナップ:パロ・コルタド・デ・ヘレス1/22
19世紀後半の創業当初から、その品質の高さが国内外に広く知れ渡っていた歴史的なアルマセニスタ。ずっと家族経営を続けており、現在は4代目のヘラルドが、これまでと変わらぬ高品質なシェリーを造っています。アモンティリャードとパロ・コルタドの熟成に特化しており、ルスタウ社には長期熟成のパロ・コルタド22樽を供給しています。
(4)フアン・ガルシア・ハラナ
創業:1968年
所在地:ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
ストック:約400樽
ラインナップ:オロロソ・パタ・デ・ガリーナ1/38
アンダルシアにおける自転車とオートバイの重要なディーラーである傍ら、1968年に100年以上の歴史を有するサンチアゴ地区のボデガ「エル・アルヒベ」を購入しました。1989年からルスタウ社に供給しているオロロソの“パタ・デ・ガリーナ”は、ボデガの最も古いソレラから厳選したプレミアムなオロロソです。
◆ ルスタウ社は2つの自社畑を所有しています。
(1)モンテヒリージョ・ヴィンヤード
ヘレスの北東、パゴ・モンテヒルにある石灰質土壌(アルバリサ)の畑。この畑では、辛口シェリー用のパロミノ種のブドウを栽培しています。
(2)ラス・クルセス・ヴィンヤード
海岸に近いパゴ・アブラガールにあり、砂質、粘土質、そしてアルバリサが混在する土壌。甘口シェリー用のブドウ品種モスカテル種の栽培がメインですが、同じく甘口用のペドロ・ヒメネス種、そして辛口用のパロミノ種も栽培しています。
シェリー造りで認可されている3品種全てを栽培しているのは、生産地域全体を見てもこの畑だけの特徴です。
◆ ルスタウ社は、シェリーの熟成が認められている3つの街全てに熟成庫を持つ、唯一の生産者です。
ヘレス・デ・ラ・フロンテラ
ルスタウ社のメインのボデガがあります。120年以上の歴史を持つ6棟の大聖堂様式のボデガで、真夏でも温度と湿度を保てるように、壁は分厚く天井はとても高い。また、床には保湿性の高いアルベロという砂が敷かれています。