商品の特徴
参考 ‘The’ Royal Household ザ・ロイヤルハウスホールドについて
英国ではバッキンガム宮殿内とハリス島のローデル・ホテルのバー以外では飲むことができなかった王室納品ウイスキー。
Royal Householdとは「英国王室」のこと。日本以外では一般には販売されませんでした。
ジェームズ・ブキャナン社が1897年に王室の依頼を受け、皇太子(後のエドワード7世)専用に造ったブレンドウイスキー。
1898年に皇太子御用達の勅許状(Royal Warrant)を賜り、
1901年に皇太子が国王エドワード7世として即位してからは、王室御用達の勅許状を賜りました。
「ザ・ロイヤルハウスホールド」という名前は、エドワード7世の弟ヨーク公(のちのジョージ5世)が1901年に世界一周旅行に出る際に船に積み込まれた唯一のウイスキーとしてその名前が付けられました。以来、孫娘のエリザベス2世の治世1993年まで王室御用達ブレンドウイスキー ’The’ Royal Householdとして勅許状が授けられてきました。
そのウイスキーが、日本だけで特別に一般への販売が許可された事情は、ブキャナン社が1907年に日本の皇室の御用達スコッチウイスキー納品会社ともなっていて、日本の皇室と縁があったことに加え、昭和天皇が皇太子時代の1921年にイギリスを訪れた際に、このウイスキーの名付け親であったジョージ5世からプレゼントされたのが縁ということです。
キーモルトは、ブキャナン社がオーナーであったスペイサイドのグレントッカーズ。加えて、ハイランドのダルウイニーなど選りすぐられたモルト、グレーン原酒45種以上が使用されている正にブレンドウイスキーの極致。
ところが、1993年を最後に王室御用達の勅許状は更新されませんでした。
GLENTAUCHERSグレントッカーズが1985年に操業停止となり、1989年にBuchanan社(ギネス社傘下のUnited Distillers)の手を離れ、アライドディスティラーズが買収したことが要因と考えられます。その際に、アライドディスティラーズが保有する業界屈指の人気ブレンドウイスキー「バランタイン」の原酒にグレントッカーズを使用し始めました。その買収を契機に、ロイヤルハウスホールドのキーモルトがグレントッカーズからダルウィニーに替わり、その味わいは大きく変わってしまいました。
1994年からは、ボトルの名前から’The’が落ちて、Royal Householdとなっています。
GLENTAUCHERS グレントッカーズ
名前の意味「トッカーズの谷」
オーナー会社 ペルノリカール社
近隣蒸留所 グレングラント蒸留所の東11km、オホロイスク蒸留所の東4km, ストラスアイラ蒸留所の西7km
原酒として使われているブレンドウイスキー Buchanac's Blend ブキャナン, Black&White ブラック・アンド・ホワイト, Chivas Regal シーバスリーガル, The Royal Household ロイヤルハウスホールド(1993年まで)
パゴダ屋根のキルン塔は、建築家チャールズ・ドイグの設計
グレントッカーズ蒸留所はデュワーズ社、ジョン・ウオーカーズ社と並んで当時ビッグスリーと言われたブキャナン社の創業者ジェームス・ブキャナンによって建てられました。
ロイヤルハウスホールドの原酒としても有名でしたが、最近ではバランタインのキーモルトとして特に注目されているモルトの一つとなっています。
ポットスティルは、初留・再留3基ずつの計6基でストレートヘッド型(オージー型、プレーン型)
操作は全てマニュアルで、ペルノリカール社の傘下の13蒸留所のトレーニングセンターを併設しており、同社の実験も行われています。
1898年 James Buchanan ジェームズ・ブキャナンと W. P Lowrie により創業
1965年 蒸留器を2器から6器に増設
1969年 蒸留所での製麦(フロアーモルティング)の取り止め
1985年 Distillers Company Ltd. が蒸留所を閉鎖
1989年 Allied Distillersが買収、バランタインの原酒として使用を始める。
1992年 操業再開
1994年 'The' Royal Householdのキーモルトが、グレントッカーズからダルウィニーに変更され、王室御用達を外れ、Royal Householdに名称変更となる。
2005年 Pernod-Richard ペルノ・リカールが新オーナーとなる。
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