商品の特徴
蒸留器(初留器と再留器)
奥が再留器(スピリッツスティル)で、スワンネックが水平に平たくなっている独特の形状
冷却槽(ウァームタブ)
FACTS AND HISTORY 基本情報と歴史
Cragganmore は、軽めにピートで燻した麦芽を原料に、発酵時間を長めにしてできたモロミを、独特の形状のポットスティルで蒸留し、ワームタブ冷却槽で冷却して、ニューメイクを造る。
長めの発酵時間を取ることで、一般的にもろみは酸っぱくなり、軽くすっきりした風味のウイスキーができるが、クラガンモアは、自家製麦の麦芽や、その独特の形状のポットスティルや、冷却槽などに起因する要因によって、濃くがあり、重厚なニューメイクが造られる。
それに加えて、柑橘類、香辛料、果物の味わいが加わる。
モートラック、ダイリューエンなどと並んで、重厚な "meaty" モルトウイスキーの代表銘柄。
水源:クラガンモアの丘の湧水
麦芽:主に自家製麦で、軽めにピートで燻す(Lightly Peated)
ウイスキー酵母:クリームタイプ
糖化槽(マッシュタン)への仕込み量:1回当たり、6.8トンの粉砕麦芽(グリスト)を糖化槽に仕込む
発酵槽(ウォシュバック):木製6器、発酵時間は最短で50時間
蒸留熱源:水蒸気加熱式
初留器(ウォシュスティル):ランプ型2器、1回の初留で仕込む発酵液(ウォッシュ)は9,400リットル。
再留器(スピリッツスティル):バルジ型(別名ボール型)2器、ラインアームの天辺が水平になっている独特の形状。1回の再留で仕込む初留液(ローワイン)は6,000リットル。
ニューメイク・スピリッツのアルコール度数:再留後のスピリッツのアルコール度数は67-68%
ニューメイク・スピリッツの樽入れアルコール度数:63.5%
ニューメイク・スピリッツのフェノール値:軽めのピート量(Lightly Peaty)
冷却器:ウァームタブ
糖化槽(mash tun):ロイタータイプ
* 糖化槽の中の熊手状の攪拌翼であるレーキが上下に動く仕組みで、断続的に麦汁を攪拌する。これにより清澄な麦汁(ウォート)を取りやすい。清澄な麦汁によって一般的にフルーティな味わいのウイスキーになる。
1869年 John Smith (グレンファークラス、マッカラン、グレンリベット、Wishaw 閉鎖蒸留所 に関わっていた人)が蒸留所をバリンダロッホに建設し創業
創業時、バリンダロッホ鉄道に蒸留所へ鉄道を敷くことを要請した。スコットランドで初めて鉄道によるウイスキー輸送をした蒸留所。
1923年 Glenlivet Distillers Co. Ltd.が買収 (親会社はバリンダロッホ不動産と The White Horse Distillers Ltd.)
1927年 The White Horse Distillers Ltd. の株式がDCLに委譲される。
1967年 蒸留器を2器から4器に増設
1968年までにすべての株式をDCLが所有
1988年 United Distillers の Classic Malts of Scotland コレクションの一員として、スペイサイドを代表する蒸留所として販売が始まる
2002年 蒸留所に観光案内所を開所
* ブレンドウイスキー McCallum Perfectiion (その甘みと柔らかなスモーキーさから "Poor Man's Macallan"と呼ばれた人気ボトル)、Old Parr(日本や香港など東アジア向けの商品)
* (トリビア) イギリスのフォークバンド Fairport Conventionのオリジナル・ボーカリストで、イギリスのプログレッシブロックバンド King Crimson の前身 Giles, Giles & Fripp のデモセッションにボーカリストとして参加した、Judy Dyble の好きなウイスキー。
WAREHOUSE 熟成庫
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