Motörhead XXXX Single Malt Whisky
2015年のモーターヘッド解散に合わせて発売。
XXXXは活動40年のこと。
2020年ボトリングを最後に終売。
ドラマーMikkey Deeは「1ガロンより大きな瓶が欲しかった」と終売を残念がっています。
マックミラ蒸留所 Mackmyra Distillery, Sweden
マックミラは、革新的手法で、成長を続けるスウェーデンの新星。
創業から20年で、蒸留責任者Angela D'Ozarioが2019年ウイスキーマガジンで殿堂入りしています。
世界で初めて蒸留所の建物を垂直に設計した「重力蒸留所」は、世界で最も注目すべき蒸留所となっています。
ウイスキーという酒を人類が製造し始めてから、初めての試みを行っています。
熟成庫も実に多様な場所で行っており、セーヌ川の上の船の上でも熟成を試みています。
このモーターヘッドXXXXは、鉱山跡の洞窟で5年の熟成を行ったものの中から、素晴らしい出来となった樽原酒を厳選しています。
また、蒸留所の特徴として、一般の顧客に対して30ℓの樽売をしていること。多様な樽の中から自分の好みの樽を選べます。
1998 - 8人の仲間内でスウェーデンのモルトウイスキー製造の考えが生まれる
1999 - Mackmyra Bruk (ストックホルムの北200km)で蒸留開始
2000 - 30ℓ樽を製造開始
2001 - 製造レシピ「Elegant」「Smoke」を適用開始
2002 - Mackmyra Reserve を発売開始 – 好みの樽を選ぶことができる1樽ごとの販売
2003 - ストックホルム群島フィアデルフォルマナ島に新しい熟成庫を開設
2004 - ボーダ坑道をマックミラの主要熟成庫とする
2006 - スコーンのハッケンバリア城に新熟成庫を設置
2007 - スノーゲンの西海岸に新しい熟成庫を設置
2008 - 最初の定番商品 “The First Edition” を発売
2009 - ギャーブレに「マックミラ・ウイスキー村」の建設を開始
2010 - マックミラ・ウイスキー村の開村
2011 - マックミラ・ウイスキー村で新蒸留所 Gravity「重力蒸留所」操業開始
2012 - 国際ワイン・スピリッツ委員会から年間最優秀ヨーロッパ・スピリッツ製造業者に選ばれる。
2013 - 最初のスモーキーウイスキーSvensk Rök (Swedish Smoke)を発売
2013 - ドイツ支部を開設
2015 - Wizards of Whisky から年間最優秀蒸留業者に選ばれる
2016 - 全ての原料にスウェーデン産を使ったシングルモルト Mack by Mackmyra を発売
2017 - 創業の地Mackmyra Brukに保有していた元の蒸留所を LAB Distilleryと名付けて、ジンの製造を開始
2017 - イギリス支部を開設
2018 - ゴーセンバーグ郊外のハルスナスに熟成庫を建設開始(プライベイトカスクを熟成する目的)
2019 - マスターブレンダーの Angela D'Ozarioが Whisky Magazine から名誉殿堂入りを要請される
2019 - スウェーデンウイスキー20年の祝典
◆「重力蒸留所」
カーボンフットプリント(商品やサービスの原材料の調達から生産、流通を経て最後に廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算したもの)を大きく減少させることを考慮して、2011年に完成した世界で初めての斬新な蒸留所。
環境に配慮した造りを進めている。蒸留所の背後に2つの大きなサイロがあり、それぞれ40トンの麦芽を貯蔵している。ひとつはスモーク麦芽、もうひとつはアン・スモーク麦芽用。
また、建物の横にボイラーを設置しており、115℃の水蒸気を蒸留器に供給している。熱源には木材ペレットを使い、廃水はボイラーに循環させる、製造過程で発生する熱は蒸留所内の暖房として使う、大麦の麦わらは蒸留所の近くのヤーブレ市のクリスマス行事である、藁で作った大きな山羊(10m以上の高さ)を作る材料に使われているなど、環境重視のウイスキー造りをしている。
製造工程は、まず最初に35mの背の高い建物の最上階に麦芽を運びます。糖化、発酵、蒸留、それぞれの過程で、重力を利用して、原料を階下に運びます。
5階の工程を経て、麦芽とウイスキー酵母と水がニューメイクスピリットとして出来上がります。
麦芽はノンスモークモルトはスウェーデン国内業者Viking Maltに外注、スモーキーモルトはの蒸留所の近くで自社で精麦している。
ピートは蒸留所近郊から調達しているが、非常に特徴的な点は、ジュニパーの枝を入れたスモークを焚いていること。その枝は、電力会社がヒースの生えた原野で送電線の周辺の枝刈りをする刈り取った枝を電力会社からもらっている。
建築はスウェーデンのTEA社が行いました。マックミラの社風である「遊び心重視」「官能的な喜びを重視」「品質本位」の理念を建物に浸み込ませています。