商品の特徴
Masam (サマローリ氏の夫人Maryse Samaroliさんの名前から命名)
MASAMは、サマローリ氏が私有するラムとウイスキーのコレクションを世の中の愛飲家に提供するためにサマローリ氏がサマローリ社の経営から退いた後に、サマローリ氏自身で立ち上げたブランドです。
MASAMは、サマローリ氏の夫人Maryse Samaroliさんの名前から命名されました。
サマローリ氏の後、夫人がその事業を引き継いでいましたが、2023年にご夫人が事業を終了されました。
2023年の事業終了に当たり、MASAM社の日本の正規輸入代理店の東京スリーリバーズ社にMASAM社の在庫が納品されることになり、それを数本、弊店オールドリバーウイスキーに分けていただきまして、
今回、弊店の会員の皆様に入手のチャンスをご提供できることになりました。
ウイスキー界の伝説の男、イタリアのシルヴァノ・サマローリ氏が2017年にご帰幽されましたが、数々の功績を残した彼の軌跡は今も色褪せることなくウイスキー愛好家の胸に深く刻まれています。
サマローリ氏は約50年に及ぶキャリアを持つスコットランド以外のインディペンデントボトラーの草分け的存在であり、その樽選びの品質の高さ及びラベルデザインの芸術性は後のボトラーにとっては伝説の存在となっています。
(店主の逸話)
サマローリ社のウエッブサイトから商品の名前の由来についてお尋ねをしたことがあります。
すると翌日にはメールで分かりやすい回答がありました。
その回答のスピードと分かりやすい説明文に、顧客の知識の程度を考えて、その顧客に最適な回答をしてくれる姿勢を感じ、顧客一人一人に向き合い、大切にする社風を感じました。
そして、回答の一番下に回答をした担当者の名前を見てびっくり。何と、Silvano Samaroli氏でした。
一顧客のちょっとした質問に対して、わざわざご本人から回答をいただき、恐縮した次第です。
氏の優しいお人柄を感じ、非常に感動しました。
SAMAROLI サマローリ社
SAMAROLI社は1968年イタリアのローマで創業。シングルモルトの輸入業者の先駆けとなった会社。
1969年にはリンクウッドのイタリア正規代理店として、当時非常に珍しかったカスクストレングスのリンクウッド12年を、バー・オーナーでありウイスキーコレクターのEdward Giaccone エドワルド・ジャコーネ氏のために瓶詰販売しています。1979年には、ケイデンヘッドのイタリアの正規代理店として、ずんぐりボトルをイタリア向けに特別仕様のラベルで発売されました。続いて1981年「花シリーズ」を発売。それらのラベルの芸術性は、他のボトラーに大きな影響を及ぼし、今日、多くのボトラーがラベルに凝るようになっています。
1980年代にはケイデンヘッドから直接仕入れの数を増やし、カスクストレングスでの瓶詰品も販売するようになりました。グレングラント1969、グレンギリー1971など。また、スキャパ、トーモア、ジュラのボトルは史上最高品質であろうと言われています。シングルカスクをボトリングする場合と、複数の樽原酒をバッティングして瓶詰めすることもありました。80年代の後半には、カスクストレングスの瓶詰品が商品の大半を占めるようになりました。
1990年代になると、ケイデンヘッド以外の多様な仕入元から商品を調達するようになり、2000年代初頭には、長期熟成原酒の需要が業界で高まったため、瓶詰の数は減ってきました。
2008年 Silivano Samaroli氏から、Antonio Bleve氏に会社の日々の経営が引き継がれましたが、その後、2017年2月まで Silivano Samaroli氏は、経営に重要な役目を果たし続けました。
今日でも、そのラベルの芸術性と高品質のウイスキーを瓶詰し続けており、また、現代のイタリアやヨーロッパのボトラー同様に、ラムも手掛けるようになっています。
サマローリ氏は、1939年にボローニャ生まれ、2017年2月20日帰幽しました。77歳でした。
同社の前販売部長の Francesco Saverio Binettiは、氏のことを思うと「『伝統と革新のブレンド』という言葉が、すぐに、私の心に思い浮かびます。」と言っています。
Silvano Samaroli 氏
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