消滅蒸留所 Glenury Royal グレナリ-ロイヤル23年 1975 SIGNATORY ミニ
Glenury Royal グレナリ-ロイヤル蒸留所
1825年 創業
生産過剰となった大麦を消費するために、地元の農業経営者で裕福な地主でもあったロバート・バークレイが創業。
彼は国会議員で、交友範囲の広さが当代随一であった。
国会議員から貴族、皇族まで親交があり、彼が親しみをこめて「ミセス・ウィンザー」と呼んでいた高貴な婦人の口利きで、時の国王ウィリアム4世から「ロイヤル」の称号を付けることを許された。
グレナリー・ロイヤルと名乗ったのはそのためである。
蒸留所で「ロイヤル」とついているのは、ほかにロイヤル・ロッホナガーとロイヤル・ブラックラの2つしかなかった。
グレナリーとはゲール語で「アリー谷」という意味だが、実際の蒸留所は北海に面したリゾートタウン、ストーンヘイブンのすぐそば、コーウィー川のほとりに建てられていた。
バークレイの死後、後継者がなく、蒸留所は競売にかけられた。
1857年 グラスゴーのリッチー社が買収。
1953年 DCL社がオーナーとなり、その後UD社系列となった。
1985年 閉鎖
1993年 18エーカーの土地を含む蒸留所の建物は、地元の不動産会社に売却された。