Moray Golf Club マレイ・ゴルフ倶楽部
1889年に開設されたマレイゴルフクラブは、スコットランドの著名な蒸留所のオーナーによって経営されてきました。
John Fleetwood Cumming (カーデュ), John Harr (グレンロッシー), R.I. Cameron (リンクウッド、ティアニニック、タムデュ、ベンリネス)
現在の倶楽部のハウスモルトはグレンマレイをはじめとして、グレンクレイグなど貴重で稀少なモルトなどもレストハウスで楽しむことができますが、
1992年まではハウスモルトとしてグレングラントが使われていました。
1992年からはハウスモルトがマッカランに変わりました。1992年以前からすでにマッカランから樽ごと原酒を購入していて、クラブ保管庫で熟成させていました。それを1992年からゲストに供給しました。ハウスで熟成を重ねた原酒を、記念ボトルとして折々に瓶詰し、ゲストハウスで販売してきました。
このボトルはそのようにしてミレニアムを記念してゲストハウスで発売された記念ボトル。中身は、マッカラン蒸留所で何年か熟成された樽原酒がマレイゴルフ倶楽部の保管庫で何年何月何日か後熟された後に瓶詰されたものということになります。
2002年にマッカランから樽ごと原酒を購入することができなくなり、ハウスモルトを地元のグレンマレイに変更しました。記念ボトルにクラブの保管庫で後熟させたマッカランを瓶詰めできなくなったため、記念ボトルにマッカランを瓶詰するため、ゴードン&マクファイルに依頼することとなりました。
2005年のマレイ・オープン100回記念には、このボトルと同じくマッカラン14年が瓶詰され、記念ボトルとしてリリースされました。
2014年からゲストハウスでゲストに供給するハウスモルトと記念ボトルのリリースを全面的にゴードン&マクファイル社に依頼することになりました。
Glen Moray グレンマレイ蒸留所 所在地 Elgin エルギン
近隣蒸留所: Roseisle, Linkwood, Glenburgie
1897 創業
1920 Macdonald & Muir (Glenmorangie の オーナー) が買収
1958 フロアモルティング(床製麦)を取り止め、サラディンボックス式製麦方に切り替え
1978 蒸留所での製麦を取り止める。 蒸留器を2器増設し、合計4器に。
1992 2器の蒸留器を新しいものに取り替え
1996 Macdonald & Muir Ltd. は、社名を Glenmorangie plc.に変更
2004 Louis Vuitton Moët Hennessey が Glenmorangie plc. を買収
2008 Louis Vuitton Moët Hennessey がブレンド用にモルトウイスキーを製造しないことを発表
フランスの2番目の大手酒類製造会社 La Martiniquaiseがグレンマレイ蒸留所を買収
◆ La martiniquaise ラ・マルティニケーズ社
本社はパリにあります。フランスで2番目に大きな酒造会社。国際的なブランドを多数保有している。社員は1,600人。
フランスをはじめ、スコットランド、スペイン、ポルトガル、ベルギー、ベトナムに、計27の子会社、24の製造拠点を持つ。
ポートワイン、マデラワイン、カルバトス、アルマニャックの世界最大の製造会社。
モルトウイスキー蒸留所は、グレンマレイだけを所有しており、その製造能力はスコットランドで18番目。
グレーンウイスキー蒸留所は、エジンバラの西27kmに、Starlaw スターロー蒸留所(Glen Turnerグレンターナー・グレーン蒸留所)を2007年に設立。
主力ブレンドウイスキーの Label 5は、スコッチウイスキーの販売量で9番目に多く、年間260万ケース。ブラック&ホワイトやベルよりも多い。全世界のウイスキー販売数で見ると、世界で30番目。ちなみに世界で最も販売量の多いウイスキーは、インドの Officer's Choice オフィサーズ・チョイスで、年間3,200万ケース(Label 5の約13倍)。
2番目の主力商品が Glen Turnerグレンターナーで、シングルモルトとブレンドモルトを発売しています。フランスでは、Glen Turnerは年間100万本以上が売れています。