商品の特徴
Douglas Laing ダグラス・レイン社 と Hunter Laing ハンター・レイン社
ダグラス・レイン社は、1949年にグラスゴーで設立されたボトラーですが、その前身はアメリカを主な取引先とする海運業者でした。
当時はブレンデッドウイスキーの需要が爆発的に高まっており、スコッチウイスキーの輸出業に進出、その時のストックを原点として、ダグラスレイン社の歴史が始まっています。
同社が日本の皆様に愛されてきた理由は、その突出して高い品質にあります。ブレンデッドウイスキーの生産者(ブレンダー)としての一面を持つ彼らは、シングルモルトとしての基準に満たない樽は全てブレンデッドウイスキーへ回し、品質に妥協しないリリースを続けてきました。
1990年代末から発売開始となった Old Malt Cask シリーズは同社の中心的なシリーズで、基本的にアルコール度数50%で瓶詰めされています。
素晴らしい酒質であり、同時に大変コストパフォーマンスに優れたボトルとして発売当初から即完売が続いているシリーズです。
特に、2000年頃に発売された同シリーズの1960年代蒸留のアードベッグは大変安価で、かつ大変優れた品質によって、その後の世界的なアードベッグ人気の機運が生み出される原因となった伝説的なボトルと言われています。
同社は2013年に分社をして、弟のフレッド・レイン氏がダグラスレイン社を引き継ぎ、現在では娘のキャラ・レイン氏と共に同社を盛り立てています。
ブレンダーとしての経験を大いに生かし、ビッグピートを始めとする革新的なエリア別ブレンデッドモルト、リマーカブル・リージョナルモルトシリーズをリリースするなど、意欲的なリリースを続けています。また今日の業界大ブームの波に乗り、2018年にグラスゴーのクライド川沿いにClutha クラタ蒸留所(クラタとはクライドのゲール語表記)の建設を発表し、2019年にはパースの西15kmのStrathearn ストラスアーン蒸留所を買収しました。
一方の、兄のスチュアート・レイン氏が新会社ハンターレイン社を立ち上げ、息子のアンドリュー、スコットと共にボトラーとして計系を続けてきましたが、今日の業界大ブームにより、蒸留業者として、カリラとブナハーブンの間にアードナホー蒸留所を建設し、2018年11月9日には最初の蒸留原酒を樽詰めしました。
キャパドニック蒸留所とグレングラント蒸留所の間の1本のパイプ
かつてキャパドニック蒸留所とグレングラント蒸留所は1本のパイプで結ばれていました。
税金対策のために、両蒸留所間で生産量を調節していたということです。
しばしば、そのパイプに穴をあけてスピリッツを盗む輩がいたそうです。
それを絵にして、ボトルのラベルにしたのが、Master of Malt の That Boutique-y Whisky でした。
Caperdonich キャパドニッヒ蒸留所
2010年11月解体 → 完全に消滅しました。
隣接蒸留所 グレングラント、スペイバーン、グレンロセス、グレンスペイ
世界の市場で販売された最初のシングルモルトであると主張しているグレングラントの人気を実証する証拠として、1898年にグレングラントと同じ性格のスピリッツを製造するためにグレングラント蒸留所の道を挟んで向かい側に蒸留所は設置されました。
しかし、そのタイミングは理想的なものではありませんでした。1890年代のウイスキーブームから一転して、新世紀に入るとそのブームが沈みました。インペリアル蒸留所、ベンリアック蒸留所と同様に、操業を開始して間もなく操業停止となりました。麦芽乾燥塔(キルン)、麦芽製造床(モルティング・フロアー)、熟成庫(ウェアーハウス)は操業を継続しましたが、蒸留器による蒸留作業は停止となりました。1965年ウイスキーブームの再来と、イタリアでグレングラント人気が急に高まり、1967年にオリジナルの蒸留器とは異なる形状の蒸留器を2器増設し、オリジナルの2器に合わせて、4器による製造体制を取りました。
キャパドニックはいつもグレングラントとは異なる性格のものになってきました。軽やかで、花のような芳香がある一方で、道を挟んで向かいにあるグレングラントに比べて青リンゴの新鮮味は少なめで、もっと口に優しい梨、クリーム、新鮮なミントの味わいがあります。この性格は、1967年に増設したオリジナルとは異なる形の蒸留器にたぶん由来するのだろうと考えられますが、しかし、1985年にグレングラントの蒸留器と同じ形状のものを増設したところ、2つの蒸留所のスピリッツの性格が同じものにならなかったことから、単に蒸留器の形が異なることが原因で、スピリッツの性格の違いが生まれるとは言いきれないことがはっきりしました。確かに、微妙な違いではありますが、確かにグレングラントとは性格が異なっています。
閉鎖前の晩年のキャパドニックは、独立瓶詰業者のボトルのリリースしたボトルの数を考慮すると、その生産量は比較的多かったと思われます。製造を続けていた間は、どちらかというと一般的には目立たない、知る人ぞ知るモルトウイスキーでありましたが、今では、「スペイサイドの隠れた宝石」と言われ、その香味を愛する少数の忠実なファンがいます。
キャパドニックは、Chivas Regal のキーモルトでした。
1898年 "グレングラントNo.2" として グレングラント蒸留所 と道を挟んだ向かい側で操業開始。
1902年~1964年 製造停止
1965年 Glenlivet Distilleries Ltd. が名前を Glen Grant No.2からCaperdonich に非公式(便宜上)に変更し、操業再開。
1967年 オリジナルの蒸留器(グレングラントと同型)とは異なる新型の蒸留器2器を増設。合計4器になる。
1971年 名前を Glen Grant No.2 から、Caperdonich に正式に名称変更
1985年 オリジナルの蒸留器(グレングラントと同型)と同型のものを2器増設
2001年 ペルノ・リカールに売却
2002年 閉鎖。隣に工場があった Forsyth's Coppersmith フォーサイス銅製機器製造会社に売却
2011年 建物解体。2器の蒸留器はベルギー Owl Distillery アウル蒸留所へ、もう一つの2器セットは、Falkirk Distillery ファルカーク蒸留所(エジンバラの西40km、ローズバンク蒸留所の東3km)に移設。
2010年11月解体→完全に消滅
かつてのキャパドニック蒸留所
グレングラントの隣接蒸留所で、1965年までは ”Glen Grant No. 2” と呼ばれていました。
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