商品の特徴
新道蒸留所
原材料・製法について
通常は一種の酵母を用いるモロミの醸成において、 さらにもう一種の独自酵母を加えた製法に挑戦。重たく甘い香り(ラクトン香)をベースに、 さまざまな香りの成分が豊かに含まれた重層的な原酒造りを行っています。
麹を用いたウイスキー製造に取り組む
日本が世界に誇る科学者・高峰譲吉博士。博士は約100年前、アメリカの地に招かれ麹を用いたウイスキー製造に挑戦しました。それにインスピレーションを得て、私たちは40年前から特殊な製法での樽熟成麦焼酎の製造に取り組み、2021年に「TAKAMINE KOJI FERMENTED WHISKEY」の販売をアメリカで開始しました。独創的な挑戦を行い、世に問う。私たちの哲学にあふれた代表的なプロジェクトと言えます。
そして同じく2021年。温め続けた新しいプロジェクトを開始しました。それは、モルトを用いたウイスキー製造です。工場も新たに構え、麹も用いないため、「TAKAMINE KOJI FERMENTED WHISKEY」とはまったく異なるプロジェクトですが、独創的な挑戦を行うという私たちの哲学はここにもしっかりと受け継がれています。
福岡県朝倉市の老舗日本酒蔵元「篠崎」が開設した、福岡県初のウイスキー蒸留所。「新道」は土地の名称だが、ウイスキー造りの「新しい道」を創るという思いも込められている。コンセプトに「The quest for the original (独創性の追求)」を掲げ、麹で発酵させたスピリッツや、ウイスキー造りに取り組んでいる。昔ながらの重層的な香りを持つ酒質を目指した熟成を追求しており、メインのバーボンバレルとシェリー樽に加え、ミズナラの新樽なども用いている。
同社は2020年にジンの生産にも乗り出していたが、麹をウイスキー造りに利用しようと試みた高峰譲吉博士の製法をできるかぎり再現し、試行錯誤の末完成させた「高峰 8年」を2021年春にアメリカで発売。同年夏、日本洋酒酒造組合の基準を順守した本格的「ジャパニーズウイスキー」造りに乗り出す。メンテナンスを考慮し設備一式は三宅製作所へと依頼した。
新道蒸溜所では、ワンバッチ麦芽1トンで、年間220回の仕込みを行う。清澄麦汁を得るため、マッシングでは麦層の形成に特に注意を払う。糖化槽はセミロイタータン。発酵槽はステンレス製で5基を擁し、3~4日間の発酵を行う。酒母タンク(600ℓ×2基)を活用し、酵母に関する数多くの試みも行う予定だ。ストレートヘッド型で容量5,800リットルの初留釜と、ランタンヘッド型で容量3300リットルの再留釜が稼働、ラインアームの角度はどちらも水平で、冷却装置はシェル&チューブコンデンサーだ。
蒸留所DATA
所在地 福岡県朝倉市比良松626-1 所有者(オーナー企業) 篠崎 創業年(会社設立年) 1922年 ウイスキー蒸留開始年 2021年 仕込水 井戸水(硬度85) 原料大麦(品種/産地/メーカー・タイプ) 年により仕入れ先は異なる(ポールズモルトほか) 麦芽のフェノール値ノンピート、ヘビリーピート モルティング設備 無 モルトミル ローラーミル(ドイツ、キュンツェル製)1基 ワンバッチ麦芽仕込量/仕込回数 1トン/年約220回(週5回程度) 年間生産能力(LPAまたはリットル[平均アルコール度数]) 13万リットル(65%) 糖化槽・濾過器/数 ステンレス・セミロイタータン(三宅製作所製)1基 麦汁量 約5,800リットル(麦汁濃度は仕込みにより変わる) イースト菌 非公開/酒母非公開(酒母タンク600リットル2基) 発酵槽/数/張込量/発酵時間 ステンレス(三宅製作所製)5基(ウォータージャケット付き)約7,000リットル/78時間または120時間/度数約7% 初留器タイプ/メーカー/数/張込量 ストレート型(三宅製作所製)1基/5,800リットル 加熱方式 スチーム 冷却装置 シェル&チューブ 再留器タイプ/メーカー/数/張込量 ランタン型(三宅製作所製)1基/3,300リットル 樽詰度数 65% ウェアハウス/貯蔵タイプ ラック式(4段)、パレット置き併用。新規ウェアハウス建設中。 ボトリング設備 有 ビジターセンター/見学 有/可 要予約 有料 製品 ウイスキーその他スピリッツ 特記事項 2021年、焼酎・ジンを製造する千の蔵所在地に朝倉蒸溜所を開設したのにつづき、本住所にウイスキーの新道蒸溜所(看板は書家川尾朋子氏による書)を開設。「QUEST FOR THE ORIGINAL」をコンセプトに、森から育てるウイスキーを標榜。将来自社林からの材で桶、樽を賄える様に日田市で行っている林業では広葉樹の植樹も実施している。 敷地面積は約1万8,000㎡(5,500坪)、標高約25ⅿ。
歴史
江戸時代後期 | 清酒造りで創業。 |
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1922(大正11) | 篠崎商店創業。国菊酒造として清酒「国菊」を製造。 |
1992(平成4) | 株式会社篠崎に改組。 |
2020(令和2) | 蒸留設備を設置。ジン蒸留を開始、ASAKURA CRAFT GIN「Jin40」発売。 |
2021(令和3) | 新道蒸溜所、ウイスキー製造免許取得。ウイスキー蒸留作業を開始。 |
2022(令和4) | 初の製品ニューメイクウイスキー「新道 NEW MAKE 」限定発売。㈱篠崎が朝倉蒸溜所でウイスキー製造免許取得し、グレーンウイスキー製造を開始。 |
2024(令和6) | 敷地内にウイスキーのハンドフィル体験、店舗限ワイン・日本酒、フードなどショップを含む「SHINDO LAB STAND」を開設。「新道 NEW MAKE PEATED」発売。 |
2025(令和7) | 西鉄ホテルズ企画のオリジナルクラフトウイスキー「ONE PLUS」を製造、発売。6月初のシングルモルトジャパニーズウイスキー「Shindo Experimental 01」発売。 |
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