商品の特徴
Balmenach バルメナック蒸留所
合法的な創業届は、政府公認第一号グレンリベット蒸留所と同年の1824年に出されていますが、それ以前から蒸留を開始していたと言われています。
蒸留所はグランタウン・オン・スペイの町から7キロ南に下がった所にあり、そこはホームズ・オブ・クロムデイルと呼ばれるスペイ川中流の沖積平野。クロムデイルの丘から幾筋もの小川が流れ、スペイ川本流に注ぎ込んでおり、密造酒のメッカであった。
現在は、インバーハウス社(オーナーはエンペラドール社)のフラッグシップ的な蒸留所となっている。
仕込水はクロムデイル川の水
1824年 正式に操業開始(* 政府公認第一号蒸留所のグレンリベットと同年。)
創業者は、James McGregor、1920年まで家族経営されてきました。
1930年 Scottish Malt Distillers (Distillers Company Ltd. のモルトウイスキー製造子会社)が買収
1962年 蒸留器を4器から6器に増設
1964年 床上人力製麦(フロアーモルティング)を取り止め、サラディン・ボックス式製麦器を導入
1986年 United Distillers が買収し、閉鎖(~1997年)
1989年 United Distillers 「花と動物 バルメナック12年」発売
1997年 Inver House が買収、「花と動物バルメナック12年」終売
1998年 製造再開
2000年 オフィシャルボトル28年を発売、Caoruun Gin カルーンジンの製造を開始
2001年 Pacific Spirits が Inver House を買収
2006年 International Beverage (タイ国の企業/現オーナー) がPacific Spirits を買収
他に、スペイバーン、オールドプルトニー、アンノック、バルブレアのオーナー。
ブレンドウイスキー Catto's, MacArthurs, Hankey Bannisterを 販売中。
店主の逸話
サマローリ社のウエッブサイトから商品の名前の由来についてお尋ねをしたことがあります。
すると翌日にはメールで分かりやすい回答がありました。
その回答のスピードと分かりやすい説明文に、顧客の知識の程度を考えて、その顧客に最適な回答をしてくれる姿勢を感じ、顧客一人一人に向き合い、大切にする社風を感じました。
そして、回答の一番下に回答をした担当者の名前を見てびっくり。何と、Silvano Samaroli氏でした。
一顧客のちょっとした質問に対して、わざわざご本人から回答をいただき、恐縮した次第です。
氏の優しいお人柄を感じ、非常に感動しました。
SAMAROLI サマローリ社
SAMAROLI社は1968年イタリアのローマで創業。シングルモルトの輸入業者の先駆けとなった会社。
1969年にはリンクウッドのイタリア正規代理店として、当時非常に珍しかったカスクストレングスのリンクウッド12年を、バー・オーナーでありウイスキーコレクターのEdward Giaccone エドワルド・ジャコーネ氏のために瓶詰販売しています。1979年には、ケイデンヘッドのイタリアの正規代理店として、ずんぐりボトルをイタリア向けに特別仕様のラベルで発売されました。続いて1981年「花シリーズ」を発売。それらのラベルの芸術性は、他のボトラーに大きな影響を及ぼし、今日、多くのボトラーがラベルに凝るようになっています。
1980年代にはケイデンヘッドから直接仕入れの数を増やし、カスクストレングスでの瓶詰品も販売するようになりました。グレングラント1969、グレンギリー1971など。また、スキャパ、トーモア、ジュラのボトルは史上最高品質であろうと言われています。シングルカスクをボトリングする場合と、複数の樽原酒をバッティングして瓶詰めすることもありました。80年代の後半には、カスクストレングスの瓶詰品が商品の大半を占めるようになりました。
1990年代になると、ケイデンヘッド以外の多様な仕入元から商品を調達するようになり、2000年代初頭には、長期熟成原酒の需要が業界で高まったため、瓶詰の数は減ってきました。
2008年 Silivano Samaroli氏から、Antonio Bleve氏に会社の日々の経営が引き継がれましたが、その後、2017年2月まで Silivano Samaroli氏は、経営に重要な役目を果たし続けました。
今日でも、そのラベルの芸術性と高品質のウイスキーを瓶詰し続けており、また、現代のイタリアやヨーロッパのボトラー同様に、ラムも手掛けるようになっています。
サマローリ氏は、1939年にボローニャ生まれ、2017年2月20日帰幽しました。77歳でした。
同社の前販売部長の Francesco Saverio Binettiは、氏のことを思うと「『伝統と革新のブレンド』という言葉が、すぐに、私の心に思い浮かびます。」と言っています。
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