商品の特徴
トバーモリー蒸留所 蒸留器 Pot Stills
蒸留器は4器。サイズは標準的なサイズで、初留器が20,000ℓ、再留器が18,000ℓ。型はボール(バルジ)型
ボール(バルジ=底部とネックの間にある風船のような膨らみ)の役割 初留器には、モロミが濾過されずに投入されるため、酵母などの様々な内容を含んだ状態になっており、加熱されることで、酵母からアミノ酸や脂肪酸エステルなどが溶出し、それらにより泡立ち状態の泡沫相ができる。そこでは、含硫アミノ酸分解など酒質を強めるような反応が起こり、複雑な反応が起こっているが、その泡沫が破裂することで、霧状ミストになる。そのミストには本来蒸留されないような高沸点成分や固形成分が含まれており、そのミストの発生量をコントロールすることが初留の重要な作業となる。そのミストの原因となる泡立ち具合を目視するために、釜の中を見ることができる「サイトグラス」が取り付けられている。ノックデュでは珍しく2つのサイトグラスが付けられている。
また、釜の中で銅を触媒として様々な香味成分が形成される他、アルコール蒸気中に含まれる硫黄化合物と銅が反応することで、不快な香気成分である硫化メチルや二硫化メチルなどの「オフ・フレーバー」を除去・分離できる。一例としては、硫化水素(腐った卵臭)に酸化銅が反応して硫化銅(黒い固形物)と水が生じて、硫化水素が取り除かれる。
TOBERMORY DISTILLERY トバーモリ蒸留所(1980年代ボトル付属リーフレット)
トバーモリーの意味は「メアリーの井戸」
取水源は、ミニッシュ湖と周辺の湖から流れでるレチェグ川の支流のGearr Abhainn ギアー川
麦芽は外注で、フェノール値は、トバーモリー用 2ppm / レチェグ用 35ppm
糖化槽(マッシュタン)は鋳鉄製、蓋は銅製
発酵槽(ウォッシュバック)は木桶4槽。容量は25,000ℓ。
蒸留器は4器。サイズは標準的なサイズで、初留器が20,000ℓ、再留器が18,000ℓ
型はボール(バルジ)型で、底部とネックの間に風船のような膨らみを持つ。
熟成庫は、限定特別品のための熟成庫を持つが、その他の熟成はディーンストン蒸留所の熟成庫で行っている。
1798年 地元の昆布商人John Sinclairが創業
1823年 税務署から蒸留免許を取得(酒税法改正の年で、グレンリベット蒸留所より1年早い。
1890年 John Hopkins & Co. が買収
1916年 Distillers Company Ltd.がジョン・ホプキンス社を買収
1930年 - 1972年 閉鎖
1972年 - 1975年 操業
1975年 - 1978年 閉鎖
1978年 - 1981年 操業
1982年 閉鎖
1992年 閉鎖中のトバーモリー蒸留所の操業再開および税金対策のために資金調達会社 The Spirit of 1992 PLC が設立
1993年 10年ぶりに操業再開。その際に蒸留した原酒のうち、150,000 litres を資金調達会社が保有し、その他の原酒と蒸留所を Burn Stewart社に£800,000で売却
1998年 調達会社の保有原酒の大部分をブレンダーに売却。20樽のHogshead樽原酒を残し、888本が瓶詰め販売された(ボトル名は、”Shareholders of Spirit 1992 ISLE OF MULL”)
2002年 CL Financial 社(トリニダード・トバゴ)がBurn Stewart社を買収
2003年 CL Financial 社が、Bunnahabhain Distillery と Black Bottle ブランドを買収
2013年 現オーナーDistell 社(南アフリカ)がBurn Stewart社を買収
1980年代リーフレット
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