恭賀新春 LADYBURN 38年 1972 Blackadder Statement 消滅蒸留所
- 商品コード:
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96-1
- 商品概要:
- 消滅蒸留所の中で特に稀少なレディーバーン。1966年から1975年までわずか10年の稼働でした。新鮮な花の香り、レモンの香りを持つ、曲(くせ)のない実直で綺麗な「ローランドの花」という形容が相応しい。瓶詰112本。38年の歳月のうちに41%ほどに度数が下がっていますがカスクストレングス。プレミア品シリーズSTATEMENT(ボトルの公式説明文)の中でも特に希少。弊店再入荷はたぶん不可能です。
- 蒸留所/ブランド:
- Ladyburn(レディバーン)
- 関連カテゴリ:
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閉鎖/消滅蒸留所
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アーカイブ 保管庫 (売切)
ポイント:
0
Pt
Ladyburn レディーバーン蒸留所
1960年代のウイスキーブームの最中に、短い期間だけだったが、多くのモルトウイスキー蒸留所がグレーン蒸留所内に設置されるブームがあった。
キンクレイスがストラスクライド蒸留所(グラスゴー南)内に、グレンフラグラーとキリロッホがモファット蒸留所(グラスゴー東)内に、ベンウィビスがインバーゴードン蒸留所(インバネスの北、ダルモア蒸留所の北)内に、インバーリーブンとローモンドがダンバートン蒸留所(グラスゴーの西、クライド湾北側)内に設置されました。
レディーバーンもそのブームの中で、ガーバン蒸留所内に1966年に蒸留器が4器設置されました。
ガーバン蒸留所はグランツのグレーンウイスキー供給のために、1963年に建設されました。
1963年は、グレンフィディックが業界で初めて、シングルモルトを世界的に販売を開始した年でした。
グレンフィディックがシングルモルトとしての販売に回される量が増えたため、グランツにブレンドされるシングルモルトの不足分を補う目的でレディーバーンが設置されました。
しかし、ブレンドウイスキーのグランツの売り上げが急速に伸びていく中で、モルトウイスキー、グレーンウイスキー共に大幅な増産が必要となり、1974年にグレンフィディック蒸留所の蒸留器を16基増設し、グランツ用のモルトウイスキーもまかないました。
一方、グレンフィディックを世界規模で販売し、コマーシャルにも資金を投資する会社の方針が、グレーンウイスキー製造会社の反感を買い、グランツ用のグレーンウイスキーの供給が制限され、グレーンウイスキーが不足する事態となりました。
そのため、ガーバン蒸留所では、グランツ用のグレーンウイスキーの増産に焦点を当てることとなり、1975年にレディバーンのポットスティルは撤去されました。
ところが、グランツのブレンド用モルトウイスキーとしてバルベニーのスタイルのモルトウイスキーを増産するため、2007年にレディーバーン撤去後32年ぶりに、ガーバン蒸留所内に8基のポットスティルが設置され、モルトウイスキー蒸留所が復活しました。それをアイルサベイ蒸留所と呼んでいます。
レディーバーンとは場所も設備も異なるため、レディーバーンの復活ではなく、新蒸留所アイルサベイの新設ということになりました。