【広島県安芸太田町】シングルモルト　ジャパニーズウィスキー　戸河内 5年 2019　

【Animal Ladies - Lady Yamame】

・Distilled: 2019

・Bottled: 2024

・Aged: 5年

・Cask Type: Bourbon Barrel

・Cask No.: 5208

・容量:500ml

・度数:49%

・瓶詰本数:295本

・日本割当: 108本

ヤマメは主に日本の本州・四国・九州を中心に、清らかで涼しい川を好み、渓流に生息しています。

柔らかくほのかに甘い身は、塩焼き、刺身、フライなどで珍味として調理されます。

日本文化において、ヤマメは流れる水の清らかさと手付かずの自然を象徴しており、環境意識や水保全の取り組みと密接に連携しています。

広島県「三段峡」出身のヤマメは、山の谷層とJRの廃線トンネルの奥深くに佇む、人里離れ老朽化したトンネル「戸河内トンネル」の周辺で優雅に成長します。

この戸河内の1樽は、フェノール濃度 20 ppm のピート大麦を使用して作られ、バーボン樽に詰めた後、トンネル内で5年間熟成させました。

トンネル独特の空気循環と高い湿度により、アルコールの蒸発速度が水の蒸発速度を超え、戸河内独特のビロードのような滑らかな質感と口当たりが生まれました。

はちみつ入りの青梅の香り、塩気のある甘さの穏やかなバランス、そして控えめな優雅さで、ヤマメ貴婦人の洗練された落ち着きを思い出させます。

ほのかなスモーキーさが塩焼き肉の香りを包み込み、川岸でヤマメさんとの穏やかな午後を過ごします。

~Tasting Note~

・Nose: 青梅、ヘザーハニー、潮風、白身魚の塩焼き、レモンの香り、プリザーブドプラム、ドライイチジク、グリーンマンゴー、沈香、優しいスモーキーさ

・Palate: 砂糖漬けの青梅、イチジク、サンザシ、塩味と甘味のバランス、沈香、柔らかく洗練された質感

・Finish: 潮風、ほのかにスモーキーなピート、砂糖漬けの青梅、甘いフルーティーさ、クローブ、モカ、心地よい余韻

広島の山あいで時を経て深まる味。

県下最高峰の恐羅漢山や深入山、国の特別名勝・三段峡など、豊かな森林と清流が織りなす色彩、景観の美しさが際立つ安芸太田町戸河内。

そんな山あいの地にある、かつて鉄道用として使われていたトンネルを生かしているのが戸河内貯蔵庫です。

四季を通じて冷涼な気温を保つうす暗い貯蔵庫では、SAKURAO DISTILLERYで蒸留されたモルト原酒が新緑の香りをたっぷりと吸い込んだ樽の中で静かに熟成の時を重ねています。

バニラやリンゴ、マーマレード、メロンのような香り、軽快でスムースな口あたりが魅力です。