ノアキャル日本有限会社は輸入酒卸業者で1992年に河内屋酒販が買収しました。

河内屋はディスカウントストアーののイメージが強いため、輸入ワインなど河内屋以外の名称をつけ輸入することが買収の狙い。

米国フィラデルフィアの企業パブリカ―インダストリーが子会社として1964年に設立したインバーハウス。

ローランドのエアードリーの廃墟となっていた偽論文作成工場の跡地にモルトウイスキーとグレンウイスキーと両方を製造できるモファット複合蒸留施設で操業を開始。

1966年にはモファット複合蒸留施設内に大規模な瓶詰工場と精麦工場を併設しました。

1973年にはブラドノック蒸留所を買収。

その後、わずか数年で業界不況の波に飲み込まれ、1978年に精麦工場をAssociated British Maltstersに売却、1983年にブラドノック蒸留所をArthur Bell &Sonsに売却。

遂に、1985年モルトウイスキー製造棟グレンフラグラーを閉鎖、翌1986年グレーンウイスキー製造棟ガーンヒースを閉鎖しました。

しかしながら、瓶詰工場と事務棟はそのまま残され、現在も瓶詰工場と本社の事務棟として使われています。

1988年に親会社のパブリカ―インダストリーは子会社のインバーハウスをその運営チームに売却しました。

親会社から離れて新たに経営を始めたインバーハウスは、 International Distillers & Vintners から ブレンドウイスキー Hannky Banisterのブレンドを購入し、

また当時閉鎖中であったノックデュ―蒸留所をUnited Distillersから買収し、1989年にノックデュ―を再稼働しました。そして、近隣のノッカンドー蒸留所との混同を避けるため、製造するモルトウイスキーを近くの丘の名前から採った anCnoc と改名しました。 

続いて、1991年にスペイバーン蒸留所をUD社から買収し、1995年にプルトニー蒸留所を、1996年にバルブレア蒸留所をアライド・ドメック社から買収しました。

そして同年の1996年に、現在インバーハウスが保有する最大の蒸留所バルメナック蒸留所をUD社から買収しました。

バルメナックは1993年から閉鎖されていましたが、インバーハウスの買収後、1998年に稼働を再開しました。

2001年にPacific Spiritsがインバーハウスを買収。

2006年にタイのインターナショナル・ビバレッジがPacific Spiritsを買収し、インバーハウスを傘下に納め、スコッチウイスキー業界に参入しました。

合法的な創業届は、政府公認第一号グレンリベット蒸留所と同年の1824年に出されていますが、それ以前から蒸留を開始していたと言われています。

蒸留所はグランタウン・オン・スペイの町から7キロ南に下がった所にあり、そこはホームズ・オブ・クロムデイルと呼ばれるスペイ川中流の沖積平野。

クロムデイルの丘から幾筋もの小川が流れ、スペイ川本流に注ぎ込んでおり、密造酒のメッカであった。

現在は、インバーハウス社(オーナーはエンペラドール社)のフラッグシップ的な蒸留所となっている。

仕込水はクロムデイル川の水

1824年　正式に操業開始　(政府公認第一号蒸留所のグレンリベットと同年)

創業者は、James McGregor、1920年まで家族経営されてきました。

1930年　Scottish Malt Distillers (Distillers Company Ltd. のモルトウイスキー製造子会社)が買収 

1962年　蒸留器を4器から6器に増設

1964年　床上人力製麦(フロアーモルティング)を取り止め、サラディン・ボックス式製麦器を導入

1986年　United Distillers が買収し、閉鎖(～1997年)

1991年　United Distillers 「花と動物 バルメナック12年」発売

1997年　Inver House が買収、「花と動物 バルメナック12年」終売

1998年　製造再開　

2000年　オフィシャルボトル28年を発売、Caoruun Gin カルーン・ジンの製造を開始　

2001年　Pacific Spirits が Inver House を買収

2006年　International Beverage (タイ国の企業/現オーナー) がPacific Spirits を買収。

他に、スペイバーン、オールドプルトニー、アンノック、バルブレアのオーナー。

インターナショナルビバレッジ社は、ブレンドウイスキー Catto's, MacArthurs, Hankey Bannisterを 販売中。

2009年　蒸留所でジンの製造を開始 (Caorunn Gin)